そんなわけなのか名古屋キャンパスチャペル前の花壇の花がペチュニアに変わりました。
前のパンジーが渋めの色使いだったので、ビビットなペチュニアで明るくなりました。
フィリピンへ行かれた先生からお土産をいただきました。
コーヒーによくあうおいしいチョコレートのお菓子です。
ごちそうさまでした。
さて、こちら、ラテン十字架とお伝えしました。
その時にプロテスタント、カトリック、聖公会でよく用いられるとかきましたが、シルエットは同じでも実は、プロテスタントとカトリックなどで多いパターンが違うのです。
こちらがカトリックで多いもの。
キリスト磔刑像と呼ばれる、十字架で死を遂げた場面の像がついています。
プロテスタントは最初に紹介したなにもついていないシンプルな十字架が多いです。
聖書の言葉だけが大切で、像をつくると偶像礼拝になるという考えがプロテスタントには強くあるので同じラテン十字架がもとでもプロテスタントはシンプルなことが多いです。中の装飾もシンプルですよね。プロテスタント教会のなかには十字架も偶像として置いていない教会もあるんですよ。
ちなみにいたましい死の場面の十字架だけでなく、復活のキリスト(晴れやかな表情でちゃんと服を着ているようなもの)がついているバージョンも増えているようです。
十字軍をはじめとして十字架がエンブレムとして使われてきた歴史があります。
十字軍としてはエルサレム十字架と呼ばれるこの形が一番有名です。
計5つの十字架で構成されています。
そしてこちらはマルタ十字架と呼ばれるものです。
その他にもたくさんのバリエーションがあります。
イエス・キリストの十二使徒にちなんだ十字架もあります。
いわゆる逆十字はペトロが殉教した十字架ということでペトロ十字架と呼ばれます。
そして
X型の十字架はアンデレがかけられたアンデレ十字架です。
正教会で用いられる十字架です。ロシア正教のイメージが強いのか、ロシア十字架と呼ばれることもあります。
8箇所の先端部分があるので八端十字架と呼びます。
一番上の短い横棒がイエスの罪状を書いたもの、一番下の斜めの棒は足台になっています。
本学はキリスト教主義大学のため、様々な表彰式や式典などが、キリスト教の礼拝形式で行われます。
本日執り行われた学位記授与式も、卒業、修了にふさわしい讃美歌「いつくしみ深い」と「神ともにいまして」が歌われ、宗教部長による聖書朗読、祈祷がありました。
礼拝形式で行なわれることによって、学生時代の活動や学びが、自分の力だけではなく、神さまによって支えられ、また周囲の協力があったことを確認することができます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
昨日のラテン十字架がプロテスタント、カトリック、聖公会といういわゆる西方教会と呼ばれる教会の十字架だったのに対して、本日はギリシア十字架という名前から予想がつきそうですが、ギリシャ正教いわゆる東方教会でよく用いられる十字架です。
縦横同じ長さで中央で直角に交差している形です。
さきほどギリシャ正教など東方教会でとかきましたが、西方教会でも用いられる十字架です。
スイスの国旗や赤十字などのデザインにも使われている一番目にしやすい十字架ですね。
やはり最初はこれでしょう。
ラテン十字架と呼ばれている縦長で横木が真ん中よりやや上で直角に1本交差している形です。
プロテスタント、カトリック、聖公会でよく用いられる十字架です。
ということは、プロテスタントの本学ももちろん
このラテン十字架です。
できたてほやほやのあれがとどきましたよ。
麥粒No.128です!
順次配布予定です。
お楽しみに!
久しぶりに名古屋キャンパスチャペルの花の登場です。
紫のパンジーが満開です。花びらがフリフリしているものもあって、こんなのもあるんだーと驚きました。
アセビ(馬酔木)も満開で、釣鐘のような小さな花がかわいいです。
そして1月にレンテンローズ(クリスマスローズ)が咲きはじめました。と記事でも紹介したレンテンローズが満開です。
花びらのように見える紫の部分はガクなので、これからゆっくりと紫色が退色して緑色になっていきます。アジサイの色の変化によく似ていますね。
レントの時期にぴったりなムラサキ色の花でいろどられたチャペルになっています。
受難節は40日間(日曜日を除い)なんですが、いったいこの40日はどこからきたのでしょうか。
ということで、そもそも受難節とアドヴェント(待降節)は準備の期間といわれています。
受難節の後にはイースター、アドヴェントの後はクリスマスがきます。そういった大事なキリスト教の祭りの日には洗礼式が行われます。洗礼を志願した人が式の前に心と体をきよめて、洗礼に向けての準備が必要になります。つまり洗礼のための準備期間で、ついでに(?)すでに洗礼を受けた人も初心に戻って過ごそうという流れで現在のようになってきたといわれています
そこで、話をもとに戻すと、イエス・キリストが福音を伝える活動をする直前に、荒野で40日間断食されたから。というのが一番の理由と考えられています。
他に40日は
・ノアの箱舟のストーリーのなかで40日雨が降り続いた。
・モーセが神から戒めを記した石を受け取るためシナイ山で40日過ごした。
・預言者エリヤは40日歩き続けホレブ山につき、神の言葉を受け取った。
などがあります。ノアは別として何かしら大事なことの準備には40日かかっているとも読めますよね。こういったことから40日間の受難節が定着していったと思われます。
最後の晩餐、よく耳にする機会のある言葉かもしれません。
ところで皆さん、この最後の晩餐のメニュー、いったいどんな料理かご存知ですか?
最後の晩餐=過越しの祭り
ということを前回のブログで紹介したのですが、実はこのメニューには決まりがあるので、イエス・キリストが最後の晩餐で何を食べたのか、どうすごしたのかわかるんですよ。
酵母を入れずにつくったパンと苦菜を添えて、子羊の肉を焼いて食べなければならないという規定(民数記9章等)があるのです。
また、この食事はただ食べるわけではなく、家庭で行う礼拝の側面があります。式次第にのっとってすすんでいきます。むしろ礼拝の中で食事をするというかんじがします。
・苦菜はエジプトでの奴隷生活の苦役を象徴
・子羊(牛や鳥の場合もあり)は過越しの生贄を象徴
普段食べるパンは酵母が発酵することでフワフワのパンになりますが、酵母の入っていないパンはクラッカーに似ています。つまりエジプトから脱出する際、悠長に発酵させていられないほどの劇的な大脱出だったということがしのばれますね。
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは12月25日と決まっていますが、なんでイースターはややこしく毎年変わるのでしょうか。
テーマパークなどではイースターの日程に関係なく4月になったらイースターイベントをすることもあるので、クリスマスのように4月●日などと決めてしまったらいいのでは?と思われるかもしれません。
実は聖書にはイエスの誕生日がいつなのか全くどこにも書いてないのです。そもそも冬に生まれたかすら不明なわけです。逆にいつ生まれたかわからないからこそ12月25日に祝うことにしても問題ないといえます。
ですが、イースターははっきり聖書に書かれているんですよ。
かいつまんで紹介すると、過越しの祭りの晩餐を食べてから逮捕され、十字架にかけられ葬られたというようにかかれています。
過越しの祭り、これがポイントです。ユダヤ教の大切なお祭りで、春分の後の満月の日が過越しの祭です。原語ではペサハと呼ばれています。
エジプトで奴隷として過酷な状況にあったユダヤの人たちがエジプトを脱出するために、神がエジプトで災いを起こしました。その災いをユダヤ人が過越すために行われたことを記念として行われているお祭りです。酵母の入っていないパンを食べることから除酵祭(じょこうさい)ともいいます。詳しい経緯はモーセの出エジプト記18をご覧ください。
そして安息日(つまり土曜日)の翌日に復活したということが書かれているので、日曜日がイースターとして決まります。
聖書にかいてあるならその日に祝うのが一番ですよね。クリスマスも聖書に日付が書いてあれば今とは違った日にお祝いすることになったんでしょうね。
ブログのtop画像にこんなイラストがあります。
ろうそくを立てる台、燭台です。7本のろうそくを立てています。
なんで7かというと、レントカレンダーをご覧ください。
日曜日に受難節第1~第6まであり、最初は全てのろうそくに火をともしますが、1回目の日曜日に火を1本消し、2回目の日曜日には2本目も消し、というようにどんどんと火を灯すロウソクが減っていきます。そして最後の一本はイースターに消すのではなく、7本目のろうそくは受難日(イエス・キリストが十字架にかけられた日)に消します。そしてイースター(イエス・キリストの復活祭)に7本すべてに火をともして礼拝するのです。つまり黄色と濃ムラサキの地色の日がポイントとなります。
全ての教会がこのようなことをしているわけではありませんが、こういった習慣があります。火は光、命の象徴です。クリスマスにろうそくの灯りをともし、イエス・キリストの誕生を喜びますが、レントには火を消していき、イエスの受難を思って過ごします。
灰の水曜日にひっそりとブログのデザインをレント、受難節にあわせて変えております。
いつもと変わっていない方は再読み込みしてください。
ぱっと見の印象が紫色に変わっています。
受難節のテーマカラーは紫と決まっています。紫色には受難と待つという二つの意味があります。
チャペルの中にも紫色に変わったものもあるんですよ。
毎年似たような説明をしていますが、レント、受難節は毎年やってくるので今年も説明していきますよ。
受難節という言葉を使っていますが、これはキリスト教の暦、季節の名前です。
キリスト教(プロテスタント)の暦はおおまかに
1 待降節(アドヴェント) クリスマスを待つ期間 11月末頃~12月24日
2 降誕節 クリスマスの期間 12月25日~
3 受難節(レント) イエス・キリストの受難の期間 2・3月~
4 復活節 イエス・キリストの復活(イースター)の期間 3・4月~
5 聖霊降臨節 聖霊が降ってからの期間 5・6月~
こんな風になっています。クリスマスの12月25日以外は基準となる日が毎年変動になるせいで毎年違います。どんな時に使うかというと、昨日の記事に載せたカレンダーの日曜日の部分を見てください。
「受難節第〇主日」と書いてあります。こういうところで使われることが一番目にする使われ方です。
受難節は第6主日まであります、他に待降節、復活節は第〇主日までというふうに期間が決まっていますが、降誕節と聖霊降臨節は伸び縮みする、いっけんとってもややこしい暦になっています。
クリスチャンだからといって、たとえば今日が誕生日だったとして、誕生日を受難節〇週の〇〇日生まれですというようなことはしないです。
この暦にあわせてその日の礼拝で読む聖書、歌う讃美歌、前奏や後奏などの曲などが決まっている教会もあります。
昨日の記事でご紹介したレントからイースターの日程、きっとわかりにくいので今年度もカレンダーにしてみました。
さて、このレント、キリスト教にとって特別な期間ですが、具体的に昨日までとどう違う過ごしかたをするのでしょうか。
イエス・キリストが私たちのために十字架にかかり死んだことを覚えて過ごす期間にいつもどおり好きに過ごして、はたしてそれでいいの?ということで、静かに過ごす人が多い季節になります。
たとえばパーティーをしない、断酒する、肉を食べない、甘いものを食べない、好物をガマンするというような節制をする人もいます。
他には毎日祈る、毎日勉強する、練習する、片付けをする、掃除する、さぼっていた〇〇を再開する、など日頃できていないことを行う努力目標をかかげる人もいます。
とはいえ現代ではやるかやらないか、何をするか等は個人の考えで自由に過ごすわけですが、中世の頃などはもっと厳格に節制していたようです。よくあるのは断食をするというものです。そういったきびしい節制の季節の前に盛り上がろうというのがカーニバルの役目なんですよ。
ちなみにカトリックでは、ミサで讃美歌の伴奏以外のオルガン曲(前奏や間奏など)は弾かないようです。プロテスタントでは曲を弾かないということはありません。受難節の曲がありますからそれを弾く場合が多いです。