クリスマスシリーズ その15
ヘロデ王はいつまで待っても占星術の学者たちが現れないので、ようやく騙されたと知って激怒しました。
情報をもとに該当しそうな子どもの年齢を特定しました。
そして兵隊を送り、ベツレヘム周辺の地域の2歳以下の男の子を皆殺しにしたのでした。
<終わり>
クリスマスシリーズ その15
ヘロデ王はいつまで待っても占星術の学者たちが現れないので、ようやく騙されたと知って激怒しました。
情報をもとに該当しそうな子どもの年齢を特定しました。
そして兵隊を送り、ベツレヘム周辺の地域の2歳以下の男の子を皆殺しにしたのでした。
<終わり>
クリスマスシリーズ その14
占星術の学者たちは礼拝を終えて帰ることにしました。
すると夢に天使が現れ、「ヘロデ王のところへ帰るな」と言いました。彼らは天使に言われたとおり、行きとは別の道を通って自分の国へ帰っていきました。
また、ヨセフの夢にも天使が現れ「すぐに起きて、私がいいと言うまでエジプトへ逃げなさい。」と告げました。
ヨセフは起きると夜のうちにマリアとイエスを連れてエジプトへ逃げました。
そしてヘロデ王が死ぬまでそこにいました。
<続く>
占星術の学者たち、他の言い方では、3人の博士、東方の三賢人などいわれています。学者となっていますが、小国の王(部族長)だったとかなんとか。
当時のユダヤのひとからしたら、外国人は"付き合いたくない人"で、東という方角は、異国が攻め込んでくる"よくないものがくる方角"で、さらに占星術は"しょうもないもの"という救い主の誕生のいわゆる今のクリスマスのムードとは正反対の不吉な要素に満ちているのです。
クリスマスシリーズ その13
占星術の学者たちはイエスにひれ伏して拝み、黄金、乳香(にゅうこう)、没薬(もつやく)を贈り物として献げました。
ヘロデ王が出てきましたが、自分の息子二人をはじめ身内を含む多くの人間を殺害した猜疑心の強い王だったということです。
クリスマスシリーズ その12
占星術の学者たちが出かけると、星が学者たちを案内しました。
そしてついにイエスのいる場所にたどり着くことができました。
<続く>
クリスマスシリーズ その11
イエスが産まれた頃のユダヤの王様はヘロデ王といいました。
占星術の学者たちが東の国からヘロデ王に会いに来ました。
そして、彼らは「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか?わたしたちはその方の星を見て、拝みにきました。」
と尋ねるのです。
これを聞いてヘロデ王は不安になりました。
王は国中の祭司長や学者たちを呼び集めて救い主の生まれる場所を調べさせました。すると預言者がかつて救い主がベツレヘムに生まれると言っていたことがわかりました。
ヘロデ王はひそかに占星術の学者たちを呼び寄せて、「私も拝みたいから、くわしくその子のことを調べて知らせて欲しい。」と頼み、ベツレヘムへ送り出しました。
実は「拝みたい」と言う言葉はウソで、ヘロデ王はイエスを暗殺しようと思っていたのです・・・。
<続く>
ところで、クリスマスは12月25日ですから真冬の極寒の中、馬小屋に泊り、羊飼いは野宿して大変だなーと昔は思っていました。だいたいクリスマスのイメージはホワイトクリスマスですし。実は聖書には何年の何月何日のことだとか、季節が冬だったとか、全く書かれていません。真冬かもしれないけれど、真夏かもしれません。ちなみにイスラエルの緯度は九州ぐらいです。
クリスマスシリーズ その10
天使たちが去った後、羊飼いたちはすぐに
「ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださった出来事を見よう。」
と話し合いました。
そして急いでその馬小屋を探し当てました。
そこには天使がいったとおりの光景がありました。
羊飼いたちは神を賛美しながらかえって行きました。そして他の人たちにこの出来事を伝えましたが、他の人たちは羊飼いたちの話を聞いて不思議に思いました。
<続く>
ヨセフとマリア、妊婦が宿屋に泊れずに馬小屋で出産なんてひどいという気がしますね。現代ならネットで大騒ぎになりそうです。
絵本では住民登録で大勢の人がベツレヘムへ来るから宿が満室だったというストーリーが多いですが、可能性としてマリアのお腹の中の子がヨセフの子どもではない、という掟破りをしたマリアを泊めてくれる宿屋がなかったのでは?という話も聞いたことがあります。
聖書にはなんで泊まる宿屋がなかったのかは書いてありません。
クリスマスシリーズ その9
ベツレヘムの近くで野宿をしている人たちがいました。夜通し羊の群れの番をしている羊飼いたちです。
突然、天使が現れて周りを照らしたので羊飼いたちは驚きました。
「今日ベツレヘムであなたがたのために救い主がお生まれになった。あなたがたは布にくるまって飼い葉おけの中に寝ている赤ちゃんを見つけるだろう。これがあなたがたへの神のしるしである。」
するとこの天使に天の大群が加わって神を賛美して言いました。「高きところには栄光が神にあるように、地には平和がみこころにかなう人にあるように」
<続く>
ヨセフはダビデ家の血筋とありますが、ダビデというのはユダヤの人にとって偉大な王様として語り継がれるヒーローのような人です。ダビデ王から28代目がイエス・キリストということになっています。
クリスマスシリーズ その8
ベツレヘムに到着したヨセフとマリアでしたが、なんと、二人が泊まれる宿屋がありませんでした。
やむなく泊まった馬小屋でマリアは男の子を産み、家畜のエサを入れる飼い葉おけに寝かせました。
<続く>
ようやくヨセフやマリアが出てきて、クリスマスらしくなってきました。
本日もはりきって続きをどうぞ!
クリスマスシリーズ その7
そのころ、皇帝アウグストゥスから住民登録をせよとの命令が出ました。
ヨセフはダビデ家の血筋でしたから、住んでいたナザレからベツレヘムのまちに登録しに行かなくてはいけなくなりました。
ヨセフは身重のマリアと二人でベツレヘムへと向かいました。
<続く>
マニフィカトがマリアの言葉からできた歌でしたが、前回のザカリアが口がきけるようになって神を賛美した言葉(まるごと省略しているので気になるかたはルカによる福音書1章67節~をご覧ください)ベネディクトゥス・ドミヌス・デウス (ラテン語: Benedictus Dominus Deus)という歌になっています。
クリスマスシリーズ その6
マリアがこどもを妊娠していることを知ったヨセフは、浮気した女性は処刑される恐れがあったため、マリアのことを思い、ひそかに婚約を解消しようと決心しました。
そのように考えていると、天使がヨセフの夢に現れました。
「恐れずにマリアを妻にしなさい。マリアは聖霊によってみごもったからです。産まれてくる男の子にイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救う人になります。」
ヨセフは目が覚めると天使に言われたとおり、マリアと結婚しました。
<続く>
「マニフィカト(ラテン語:Magnificat)」という題名のキリスト教の楽曲が多数あるのですが、これは前回のマリアが神を賛美した言葉がもとになっています。特にカトリックや正教会などで歌われています。
クリスマスシリーズ その5
エリサベトは無事に男の子を出産しました。
8日目なり割礼をほどこし名付ける時がきました。
当時の慣習に従い集まった近所の人や親類が父の名からザカリアと名付けようとしましたが、エリサベトは「この子はヨハネと名付けなければいけません。」と言い張りました。
反対する人々は、まだ話すことができないザカリアに尋ねました。ザカリアは「この子の名はヨハネ」と書きました。
すると、ザカリアは口がきけるようになり、神を賛美しました。
ヨハネはすこやかに成長し、のちに荒れ野で暮らすようになりました。
<続く>
前回ようやくマリアが出てきてクリスマス物語らしくなりました。
では今日もはりきって進めていきますよ。
クリスマスシリーズ その4
マリアはお告げを聞いてからすぐにエリサベトに会いに行きました。
マリアと挨拶をしたとたん、エリサベトの胎内の子がおどり、エリサベトは聖霊に満たされて語りだしました。
「わたしの主の母がわたしに会いにきてくださいました。神の言葉が実現すると信じた人はなんて幸せなのでしょうか。」
そしてマリアは神を賛美して歌いました。
「私の魂は主をあがめます。神が私にも目をそそいでくださいました。いつの世の人も私を幸いな者というでしょう。神の憐みは畏れる人に限りなくあたえられます。思い上がる者を打ち、権力者を引きおろし、身分を低くされていた者を高くあげられ、飢えた人を良いもので満たされます。」
マリアは3か月ほどエリサベトの家に滞在しました。
<続く>
当時の社会ではこどもをさずからない夫婦に対しての偏見があったということが聖書のあちらこちらでうかがい知ることができます。
ザカリアとエリサベトには長い間こどもができないためにおった苦労が、天使の言葉を信じることができないようにしたのかもしれません。
クリスマスシリーズ その3
エリサベトが妊娠6か月になった頃のことです。
天使ガブリエルはナザレにいるマリアのところへ遣わされました。マリアにはダビデ家のヨセフと婚約者がいました。
ガブリエルはマリアに「恐れることはありません。あなたは男の子を産みます。その子をイエスと名付けなさい。」と言いました。
マリアはまったく心当たりがないので戸惑い「どうしてそんなことが起こるのでしょうか。」とたずねました。
「聖霊があなたに降り、生れる子は神の子と呼ばれます。あなたの親戚のエリサベトも長い間子どもに恵まれなかったのに、男の子を妊娠している。神にできないことはありません。」
そこでマリアはこう答えました。
「お言葉通りになりますように。」
<続く>
クリスマスの物語をご紹介していくシリーズ、のちのちイエス・キリストに洗礼をするヨハネの誕生の予告からはじめたので、その1を読むと、てっきりマリアとヨセフが出てくると思いきや、ザカリアという人が出てきて誰?となったかもしれません。
クリスマスシリーズ その2
恐れるザカリアに天使ガブリエルが語りかけました。
「恐れることはありません。あなたの妻エリサベトは男の子を産みます。ヨハネと名付けなさい。その子は成長して主のための準備をするようになる。」
ザカリアは自分もエリサベトも年老いていたので信じることができませんでした。
そんなザカリアに天使は
「あなたは私が告げたことが実現する時まで口がきけなくなる。私の言うことを信じることができなかったから。」
ザカリアは口がきけなくなり、聖所の仕事が終わってから家に帰りました。
そして妻のエリサベトは妊娠し、5か月の間身を隠していました。
<続く>
本日より予告通り、クリスマスの物語をご紹介していくシリーズを開始します。
日本でもクリスマスとなれば、街のいたるところにツリーやリースが飾られ、サンタクロースが来ることを楽しみにし、ジングルベルが流れ、盛大にクリスマスを祝う雰囲気ですが、聖書に書かれている最初のクリスマスがいったいどういうものか、丁寧に紹介していきたいと思います。
クリスマスシリーズ その1
ユダヤの国がヘロデ王におさめられていたころ、祭司のなかにザカリアという人がいました。ザカリアにはエリサベトという妻がいましたが、二人の間には長いこと子どもができないまま年をとりました。
ある時、ザカリアが祭司の仕事中に聖所で香をたく当番にあたりました。
ザカリアが聖所に入り香をたいていると、なんと天使が香壇の右に立っているのです。
天使に気がつき、恐ろしくなったザカリアに、天使が語りかけました・・・
<続く>