ひさしぶりにレント、受難週について。
前回まではこちら↓をご参照ください。
今回は洗足木曜日について。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作品で有名な『最後の晩餐』はこの日の出来事を描いたものです。
キリスト教の大切な儀式に聖餐式というものがあります。
イエスの十字架と復活が救いのためにおきたと信じている、そのように告白するために行われるとても大切な儀式です。それはこの最後の晩餐の中に出てきます。
「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。 」
『日本聖書協会 新共同訳聖書』 マタイによる福音書26章26~28節
・・・ということとは別で"洗足木曜日"と呼ばれるのは・・・こんなエピソードがあったからです。
晩餐の後、イエスは逮捕され、十字架にかけられます。
イエスは自分の運命を知っていました。だからこの晩餐が弟子達ととる最後の食事になることもわかっていました。弟子達はそんなこととはつゆしらず、誰が一番弟子の中で偉いのかときそいあっていました。
そこでイエスは弟子の足を洗いました。
当時は舗装してない道をサンダルみたいな靴で歩いて移動していましたから、足はとっても汚い部分でした。そして↓のように言われました。
「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」
『日本聖書協会 新共同訳聖書』 ヨハネによる福音書 13章34節
本学の建学の精神「敬神愛人」とはどういうことだろう?と考える時に大切な場面の一つだと思います。