2019年12月アーカイブ

来年またお会いしましょ~

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Merry Christmas!
皆さんはどんなクリスマスを過ごされましたか?

名古屋学院大学では、24日と25日、2日連続で大学クリスマス礼拝を開催しました。
24日は名古屋キャンパスのしろとりチャペル、25日は瀬戸キャンパスチャペル。
どちらも大勢の方々が足をお運びくださり、一緒にクリスマスをお祝いすることが出来ました。
その時の様子についてはまた年が明けた頃にご報告しますね。

さて、クリスマスというのは25日で終了・・・と、皆さん思っていませんか?
実はクリスマスはまだ始まったばかりなんだぜ!(キメ顔)

クリスマスは、1月6日、「公現日」(公現祭)と呼ばれる日まで続きます。
なので、ツリーとかクランツのような飾りつけは、1月6日まで置いておくべきなのです。

・・・が!日本でそんなことをしていると、
「あそこ、まだクリスマスの飾りほったらかしにしてるよ。だらしないね」と言われてしまいかねないですよね 笑
それに、ウチのチャペルは年末年始の期間、閉館してしまうので、もうさっさと片付けてしまいました。

クリスマスのお人形さんたち(通称:クリッペ)も、お役目を終えてみんな箱の中に帰っていきました。
その時の様子がこちら↓

クリッペ退場.jpg

生まれたばかりの赤ちゃんイエス様は歩けないのでラクダの背中に乗って移動します 笑

何とかみんな無傷でアドヴェントの期間を乗り越えてくれました。本当に良かった~
お人形さんたち、また来年お会いしましょうね~

あっ!これまで羊飼いとか博士とか、クリッペに登場するキャラクターを順番にご紹介してきましたが、
大事な「マリア」と「ヨセフ」、そして「赤ちゃんイエス」をご紹介するのを忘れていました!

・・・まあいいや!笑

それでは皆様、良いお年をお迎えください!May God be with you!

本日「大学クリスマス礼拝」開催!

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名古屋キャンパスの「大学クリスマス礼拝」が、本日16時45分より「しろとりチャペル」にて開催されます。

奨励者は黒柳志仁先生(国際文化学部)。聖歌隊・トーンチャイム隊による賛美演奏もあります。

クリスマス・イブはチャペルで!Merry Christmas!

クリスマス礼拝ポスター20191224.jpg

名古屋発祥の人気バル・・・?

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名古屋の街中を歩いていますと、「がブリ」・・・何とかっていう、人気バルをよく見かけます。
あの看板を見るたびに、ついついこの天使のことを思い出してしまうのは、きっと僕だけでしょう。

天使ガブリエル01.jpg

天使「ガブリエル」さん。イエスの母マリアの前に現れた天使です。
(父ヨセフや東方の博士たちのところに現れた無名の天使も、伝統的にこのガブリエルと同一視されます。)

ガブリエルは、新約聖書では『ルカによる福音書』に描かれるイエス誕生をめぐる物語のみ、旧約聖書でも、『ダニエル書』という書物の中に幻の存在として現れるだけです。

ただし、旧約と新約の中間時代にあたる紀元前1~2世紀のあいだに発展したユダヤ教によれば、ガブリエルはミカエルなどと共に「7大天使」として数えられ、様々な役割を担うと考えられるようになったようです。そのような背景があって、新約聖書にも名前が挙げられているというわけなんですね。

天使が人々の前に現れるとき、それは神の言葉や御旨を人間に伝えるというメッセンジャーとしての役割を担っています。

マリアの前に突如姿を見せたガブリエルは、受胎告知をする前にこのような言葉を彼女に告げます。

「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」(ルカ1:28)

このように、重要な要件を告げる前に「おめでとう!」と一言いってから話し始めてくれると親切ですよね 笑


ちなみに、「ガブリエル」という名前は、他の聖書の登場人物や天使たちの名前と同様、欧米でよく使われている名前の一つです。

アメリカ社会保障局の調査によりますと、過去100年間で、「Gabriel(ゲィブリエル)」という名前を持つ男性の人数は 344,424人 、第87位にランクインしています。ちなみに、男性の名前として最も多く使われているのは「James(ジェイムズ)」、およそ2~3人に1人の割合だそうです。
(参照:https://www.ssa.gov/oact/babynames/decades/century.html

転ばないようにね、子ロバさん

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今回は、人物ではなく 動物たち に注目してみたいと思います。

こちら。

ロバ01.jpg

ロバです。・・・ロバだよね? 馬じゃないもんね。はい、ロバです。

イエス・キリストの降誕の場面には、様々な動物たちが登場します。

すでにご紹介した通り、たとえば、「ラクダ」。東方の博士たちは、砂漠地帯を旅してきましたから、彼らの乗ってきたラクダが描かれていました。また、「羊」については、言わずもがな、羊飼いが連れてきたのでした(羊の群れをほったらかしにするわけにはいきませんからね)。

他に、降誕の場面で描かれることが多いのは、「ロバ」と「牛」です。
ただし、このクリッペ(お人形セット)には牛はいません(必ずしもそれらのモチーフを入れなければならないということではなさそうですね。)

キリスト教絵画において、ロバと牛という2頭の動物のモチーフは次のような意味を持っています。

【ロバ】 偶像崇拝の罪を負っている異教徒
【牛】 律法順守という束縛にとらわれているユダヤ人


そして、ロバと牛が見守っている赤ちゃんイエスこそ、彼らに表されている異教徒やユダヤ人たち、つまり非キリスト教徒のことを罪から救うお方なのだ、というわけです。これは、旧約聖書「イザヤ書」1章3節(「牛は飼い主を知り ろばは主人の飼い葉桶を知っている。」)という言葉の、古代のキリスト教指導者による解釈が基となっているそうです。

クリッペに登場しているロバを見てみると、背中に鞍といくつかの荷物を積んでいますね。このロバは、身重のマリアが乗ってきたのでしょう。妊婦さんが歩いて旅するのは大変でしょうからね。

ロバは更に、イエス・キリストが十字架につけられて殺される前、その舞台となるエルサレムという街に入城したときに乗っていた動物でもあります。そのため、キリスト教絵画の中でロバを見たとき、イエスの十字架と死を想起する人も少なくないだろうと思います。


執事かい?いいえ、羊飼いです

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前回に引き続き、クリッペ(キリスト降誕のお人形セット)に登場するキャラクターの紹介をします。

今回は、こちらのキャラクター。

羊飼い01.jpg


「羊飼い」さんです。このお人形さんを見るだけでは、男の子か女の子かは判断できませんが、絵画などでは基本的に男性として描かれています。また、ここには一人しか登場していませんが、聖書の中では「複数人でやってきた」という設定で記されています。
(かたわらで腰を下ろしているロバがいますが、これは羊飼いとは関係ありません。このロバについては次回以降にご紹介したいと思っています。)

羊飼いたちは、赤ちゃんイエスが生まれたベツレヘムという町の周辺で、野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていました。

するとある日の夜、そんな彼らのもとに天使が現れ、「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と彼らに伝えます。その言葉を聞いて、羊飼いたちはベツレヘムへと急ぎ、人知れず産声を上げたイエスと両親を探し当てた、というわけです。

パレスチナという地域は、昼と夜の寒暖差が激しく、夜はとても寒いそうです。そんな中、羊飼いたちは羊を外敵(獣や強盗)から守るため、時折交代をしながら、羊たちの世話をしていたのだろうと想像します。かなり過酷なお仕事ですよね・・・。

そんな彼らのために、「あなたがたのために救い主がお生まれになったんだよ」と天使が告げます。その言葉が、どれだけ彼らにとって救いになったことでしょうか。赤ちゃんイエスと出会ったあとも、きっと彼らの生活は大きくは変わらなかったことでしょう。依然として、寒空のもと、細々と羊たちとの生活を続けていったことだろうと思います。けれども、心の中には、温かな思いを抱いていたのではないでしょうか。神さまは、こんな自分たちのことも見守ってくれている。自分たちのために救い主がいてくださっている。そんな気持ちを持って、その後の生涯を過ごしたのではないかなと思っています。

このクリッペでは、東方からやってきた博士たちと比べて、よりイエスたちに近い位置に羊飼いたちを置いていますが、以上のような背景を踏まえて、そのように配置しました。

マジでドギマギするマギの礼拝

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今回は、イエス・キリストの誕生の場面に登場するキャラクターの中から 一番存在感のある 3人の人物たちをご紹介したいと思います。

マギの礼拝01.jpgのサムネイル画像

この3人のおじさn......男の人たちは、ラテン語で「マギ」と呼ばれる人たちです。

チャペルに置いている新共同訳聖書では「占星術の学者」と訳されています。でも、昨年新しく出版された新翻訳聖書「聖書協会共同訳聖書」を見てみますと、ただ「博士」とだけ書かれていました。占星術を専門としていたかどうかが定かではないからですね。

マギたちは、ユダヤ人の王が生まれることを「星」によって知らされ、はるばる東の国からやってきました。

彼らが実際に何人だったのか、聖書には書かれていません。しかし、彼らが赤ちゃんイエスのために持ってきた献げ物(「黄金」「乳香」「没薬」)が3つだったことから、絵画などでは3人で描かれることが多いです。

また、彼らの名前はそれぞれ、メルキオール(右、持ち物:黄金)、バルタザール(左、持ち物:乳香)、ガスパール(中央、持ち物:没薬)と名付けられています。砂漠地帯を通って旅をしてきたと考えられているので、ラクダも一緒にいますね。

彼らがイエスのもとに辿りついたのは、星の導きによるものでした。ユダヤ人を統治していた王ヘロデ(ヘロデ大王と呼ばれます)は、生まれたばかりのイエスを殺そうと考えたので、ユダヤの地を訪れた彼らに対し、「見つかったら知らせてくれ」と伝えていましたが、マギたちは、ヘロデのもとには戻らず、違う道を通って自分たちの国に帰っていきました。

クリスマスのお人形さんたち

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12月に入って、しろとりチャペルの中を模様替えしました。皆さんもう見てくれましたか?

クリスマスらしい雰囲気を演出するため、講壇の中央に「キリスト降誕物語」のお人形さんたちを設置しました。

クリッペ01.jpgのサムネイル画像

このお人形さんたちを「クリッペ」(ドイツ語)と呼びます。「飼い葉桶」という意味で、英語では「クリブ」、イタリア語では「プレゼピオ」、フランス語では「クレーシュ」、スペイン語では「ベレン」と言うそうです。


真ん中には、赤ちゃんイエス。その両サイドには、お母さんのマリアとお父さんのヨセフ。

きらびやかな服を身にまとった手前の3人は、東の国からはるばる旅してきた博士たち。
(イエスが生まれたパレスチナという地域の東側は砂漠地帯なのでラクダに乗ってきたと考えられています。)

親子のそばでロバと一緒に座っているのは羊飼い。手元に子羊を抱えていますね。

そしてマリアの後ろには、夫婦にイエスの誕生を予告するためにやってきた天使ガブリエル。
天を仰いで神を賛美しているような姿で立っています(一番バランスが悪いんだよなぁ...)。


本学のチャペルは誰でも入堂でき、写真も自由に撮って大丈夫です!

次回からは、このクリッペに登場しているキャラクターたちを紹介していきたいと思います。お楽しみに!

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