執事かい?いいえ、羊飼いです

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前回に引き続き、クリッペ(キリスト降誕のお人形セット)に登場するキャラクターの紹介をします。

今回は、こちらのキャラクター。

羊飼い01.jpg


「羊飼い」さんです。このお人形さんを見るだけでは、男の子か女の子かは判断できませんが、絵画などでは基本的に男性として描かれています。また、ここには一人しか登場していませんが、聖書の中では「複数人でやってきた」という設定で記されています。
(かたわらで腰を下ろしているロバがいますが、これは羊飼いとは関係ありません。このロバについては次回以降にご紹介したいと思っています。)

羊飼いたちは、赤ちゃんイエスが生まれたベツレヘムという町の周辺で、野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていました。

するとある日の夜、そんな彼らのもとに天使が現れ、「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と彼らに伝えます。その言葉を聞いて、羊飼いたちはベツレヘムへと急ぎ、人知れず産声を上げたイエスと両親を探し当てた、というわけです。

パレスチナという地域は、昼と夜の寒暖差が激しく、夜はとても寒いそうです。そんな中、羊飼いたちは羊を外敵(獣や強盗)から守るため、時折交代をしながら、羊たちの世話をしていたのだろうと想像します。かなり過酷なお仕事ですよね・・・。

そんな彼らのために、「あなたがたのために救い主がお生まれになったんだよ」と天使が告げます。その言葉が、どれだけ彼らにとって救いになったことでしょうか。赤ちゃんイエスと出会ったあとも、きっと彼らの生活は大きくは変わらなかったことでしょう。依然として、寒空のもと、細々と羊たちとの生活を続けていったことだろうと思います。けれども、心の中には、温かな思いを抱いていたのではないでしょうか。神さまは、こんな自分たちのことも見守ってくれている。自分たちのために救い主がいてくださっている。そんな気持ちを持って、その後の生涯を過ごしたのではないかなと思っています。

このクリッペでは、東方からやってきた博士たちと比べて、よりイエスたちに近い位置に羊飼いたちを置いていますが、以上のような背景を踏まえて、そのように配置しました。

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このページは、キリスト教センターが2019年12月13日 10:08に書いたブログ記事です。

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