キリスト教の暦(こよみ)を紹介していこうという企画、終盤になってきました、その10です。
前回までの復習ですが、キリスト教の暦(こよみ)はイエス・キリストの生涯を誕生のエピソードからたどっていくようにできていて、こんなふうにわけて紹介しています。
① 誕生
② 死と復活
③ その後
前回までに紹介したのが、②死と復活に関わる暦です。
イエスの直接の人生に関わるのはここまで。で、ここからが地上に残された私たち一般人の季節ともいえる③ その後です。その後と略していますが、聖霊降臨(せいれいこうりん)節というすんごい名前がついています。とりあえずどんな記念日があるか見てみましょう。
・聖霊降臨日(ペンテコステ、五旬祭)
・三位一体主日
両方ともなんかパッと見で意味が分からないかんじしますね。
聖霊降臨日(ペンテコステ、五旬祭)、がクリスマスとイースターと並ぶキリスト教の三大祭の一つです。まったく影が薄いのですが。イースターから50日目の日曜日が聖霊降臨日です。
どんな日だったかというと・・・
イエスが天へ昇った後、イエスの弟子たちがみんなで家に閉じこもっていました。五旬祭というユダヤのお祭りのころ、弟子たちが祈っていると、天から炎の舌のような聖霊がおりてきました。すると、それまで閉じこもっていた弟子たちが街へ出て行って力強く伝道を開始しました。
これがペンテコステ(聖霊降臨祭)のおおまかな出来事です。
伝道を開始した=教会の誕生日 として大切にされています。この聖霊降臨日の一週間のテーマカラーは赤です。
そしてこの聖霊と、イエス・キリスト、神、この3つで1つの神というのがキリスト教の神なんだということを三位一体(さんみいったい)と表現します。
その三位一体の神ということを特に覚えて過ごす日曜日を三位一体主日、がペンテコステの翌週の日曜日になります。
テーマカラーは緑。そしてここから待降節(降誕前節、アドベント)になるまで、ずっと聖霊降臨節です。半年ほどの期間がこの聖霊降臨節になるんですよ。
(伝道師じゃないほう)