6月30日(月)の名古屋キャンパスオルガンアワーでは三位一体節の曲を中心にプログラムを予定しております...だけだと何ですから、たまには1曲くわしくご紹介させていただきます。
「主よ、まことなる神よ、我らより取りたまえ」という讃美歌をもとにD.ブクステフーデが作曲した前奏曲を演奏いたします。この曲は讃美歌を4つのバージョンにしたもので、それぞれ違った曲になっています。
バージョン1は手だけで同じ弾く曲です。ソプラノの讃美歌のメロディーに16分音符の軽やかなアルトとテノールの旋律がついた3声の曲です。
バージョン2は手だけの曲で、右手と左手を異なる鍵盤で弾く曲です。付点音符(スキップのようなリズム)が特徴的な2声の曲です。
バージョン3は右手と左手を異なる鍵盤で弾く足(ペダル鍵盤)つきの曲です。右手のソプラノが弾く讃美歌のメロディにたくさんの装飾音がついています。左手はアルトとテノール、足でバスを弾く4声の曲です。一番派手なバージョンです。
バージョン4は手だけの曲で、右手と左手を異なる鍵盤で弾く曲です。バージョン2と同じく2声の曲ですが、落ち着いた雰囲気のある曲です。
音色もそれぞれの曲にあわせて変えていきますので、そんなところもお楽しみいただけたらと思います。