5月8日(木)に第一回宗教講演会13:20~14:50第二回宗教講演会15:05~16:35を日比野学舎 301教室にて開催しました。第一回、第二回ともに本学学生を中心に80名を超える方にご来場いただきました。
「みんなで生きる~人々のいのちと向き合って」と題して公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)総主事の大江浩先生にご講演いただきました。
このブログで講演内容を全て紹介しきることはできませんが、少しだけご紹介したいと思います。
―アジア、アフリカの人々の保健医療を支えるために派遣された医療従事者は人の命を助けたいという思いで臨んでいますが、衛生状態が悪い、栄養状態が悪いために本来守られるべき命が失われる現実に直面します。人の健康を守るためには、背景にある社会的問題と向き合わなければいけません。経済的な貧困、社会的な貧困のために子ども、女性、お年寄り、障害を持った人、マイノリティとして迫害される人、弱い立場におかれた人が苦しんでいます。しかし一方でそこには、持たない人がより持たない人と分かち合っている姿を見ることができます。奪い合うことからは戦争が生まれるけれど、分かち合うことから平和が生まれます。私たちは「微力」ではあっても「無力」ではありません。「知る」ということから始まります。「なんでそんなことが起こっているのか」と疑問を持つことからつながりが生まれます。一人ひとりができることは必ずあります。―
人と分かち合う、人に寄り添う、そのような隣人を愛する心を学ぶ機会となりました。
最後に、とても心に残った言葉を...
―人間には人間の苦しみを負いきれません。傷ついた人の話を聞くことは傷つきます。限界を思い知ることがあります。けれどもその人間の苦しみを丸ごと抱きとめてくださる神様がいるから寄り添うことができます。―