「明日は昇天日です」なんていきなり言われたら真顔になっちゃいますよね。
死ぬの?誰が?予言?
と混乱しちゃいますよね。
キリスト教では死なずに天国にいくことを「天に昇る」ことから「昇天」と呼びます。同じ「しょうてん」という読みでも、死んで天に召されることを「召天(しょうてん)」と呼び、区別しています。
十字架刑で死んだイエス・キリストが3日目に復活し、40日後に、再びこの世界にくることを予告して天に昇ったという記述が聖書に出てきます。その記念日を昇天日、と呼んで記念しています。今年はイースターが4月17日(毎年日付がかわる)だったので、明日5月26日(木)が昇天日になります。
どんな風に昇天したかというと、弟子たちの前で上空へ昇っていって姿がみえなくなったということです。私のイメージではスーッっと真上に浮かぶ感じですが、皆さんはどんなイメージをもたれるのでしょうか?
ところで、旧約聖書にも死なずに天に昇っていったとされる人物がいます。
その一人、預言者エリヤはイエス・キリストよりもずっとド派手に天に昇っていきました。
弟子と一緒に歩いていると、なんと火の戦車と馬が現れてエリヤと弟子を引き離すと、エリヤはつむじ風に乗って天に上っていった、というではありませんか。
戦車といっても現代のキャタピラのついたやつではなく、紀元前の話なので馬が燃え盛るソリを引っ張っているようなイメージ。そうするとパッと頭に浮かぶのは「火の車」みたいな・・・家計が苦しい時の言葉ですよね・・・。うーん、預言者エリヤの家計も権力者に目をつけられて逃亡生活を余儀なくされたりと、わりと火の車側の生活かも、なんてゆるく考えつつ調べてみたら、「火の車」と「エリヤの昇天」の絵がなんとなく 似 て い る !
火の車は仏教用語らしいです。生前悪いことをした人を鬼が火のついたリアカーのような「火車」に乗せて地獄へ連れていき苦しめるのだとか。お金のやりくりの苦しさを例えて火の車を使うのだそうです。
片方は天国(キリスト教)でもう片方は地獄(仏教)行きなのに、絵にすると車を引っ張るのが鬼か馬かの違いぐらい!?ということがなんとなく面白く感じました。
(伝道師じゃないほう)