名古屋キャンパスしろとりチャペルのオルガンをゆっくり紹介していくシリーズです。
今回はこの下線部の説明です。
Umfang Manuale C - f''' (54 Töne)
Umfang Pedal C - f' (30 Töne)
これは鍵盤の数、です。
手鍵盤がCという音からf'''という音までの一段につき54鍵あり、
足鍵盤はC という音から f'という音までの30鍵あるという意味です。
楽譜だとこんな感じです。(いつにも増してクオリティが低い画像ですがご容赦ください)
下から大文字のC、1オクターブ上がると小文字のcで、さらに1オクターブ上が小文字のcに点を一つつけたc'、その上がc''で、更に上になるとc'''と表記していきます。
手鍵盤は4オクターブとちょっと、足鍵盤は2オクターブとちょっとあるわけですねー。
ただ、オルガンは鍵盤の数もオルガンによって異なるので、もっと上下にある場合もあれば、もっと少ない場合もあります。中にはショートオクターブといって使う回数の少ない音をつくらずに省略しているなんてこともけっこうあります。この曲弾こうと思ったらオルガンに音がない、そういう時どうするかというと、その曲は弾かずに別のそのオルガンで弾ける曲を弾く、ということになっちゃいます。そんなわけで、この表は、「この曲は弾ける、この曲は弾けない。」という重要な情報になるわけです。
ちなみに、ピアノはフルサイズで88鍵盤(7オクターブとちょっと)あります。つまりもっと下までと上まで鍵盤があります。だからピアノの楽譜で弾こうとすると「あれ?鍵盤が足りないゾ!?」となるんですねー。逆にオルガンばかり弾いているとピアノの楽譜を見て、普段目にしない音(たいてい棒がたくさんついている)に戸惑うのです。
(伝道師じゃないほう)