マタイによる福音書のマタイはこの12使徒のマタイのことだと思われてきていました。
そんなマタイはどういう人かというと、弟子になる前は徴税人と呼ばれる仕事をしていた人でした。
徴税人はローマ帝国に支払う税金のとりたてをする人です。
ローマ帝国の支配下におかれているユダヤの人たちは、この徴税人がローマの手先になりさがった人として、にくらしい存在だったようです。しかも徴税人のなかには、本来の税額よりも多くとりたてて、差額を自分のものにして私腹を肥やしていた人もいたようで、より嫌われていました。
周りの人からのけものにされている、そんな徴税人のマタイを大切な弟子としてイエス・キリストはむかえいれました。
ということで、マタイの象徴は徴税人らしく、財布です。
財布といっても、2000年も前の話ですから、今みたいな財布ではなく、きんちゃく型なんですね。