人に捧げることは、自分に捧げることではないか。そんなことを、このごろ考えている。
私の親族の一人の女性が先日他界した。98歳だった。人に何か作って捧げることを喜びに生きている人だった。晩年、手も足も動かず、ベッドでじっと寝ているだけの生活になっても、捧げる生活を続けていた。ベッドで彼女が捧げていたのは、笑顔だった。病院や施設の方が「笑顔に救われる」「こっちが笑顔で力をもらっています」などと、いつも仰ってくださっていた。だから、彼女は周りの人から本当に大事にされていた。何かを捧げたら、必ずそれは自らに帰ってくる。そんなことを彼女から教えられた気がする。
明日の瀬戸キャンパスチャペルアワーでは「捧げる力」という題で、私が奨励させていただきます。午後1時からです。
トナリの上司(仮名)より