「ピアノとオルガンの違いは?」と聞かれることがよくあります。
ピアノは弦楽器でオルガンは管楽器でなどと色々違いがありますが...一つ大きな違いはオルガンは自分で使う音色を決めるというところでしょうか。
鍵盤の上に並んでいるのがボタンの列
このボタンでどんな音色にするか曲に合わせて決めていきます。曲に合わせてといっても、曲の雰囲気だけではなく、曲の基になっている讃美歌の歌詞、聖書の言葉、作曲者の使っていたオルガンなど、色々な情報を駆使して決めていきます。
ところで、7月21日(月)のオルガンアワーは"主の祈り"をテーマにプログラムを組んでいます。弟子に「祈りを教えてください」と求められたイエスが教えたのが『主の祈り』と呼ばれるお祈りです。主の祈りについては→主の祈りをご参照ください。
この主の祈りをテーマにしたJ.S.バッハの曲を演奏する予定です。
この曲、雰囲気だけでなんとなーく音色を決めると、ド迫力の盛大な音色にしたくなるのですが...実は、この主の祈りが書かれている聖書箇所に「大きな声で祈ってはいけない」というようなことが書いてあるのです。つまりド迫力の盛大な音色はそぐわないんです。だからといって、小さいフニャフニャの音だと、大事な祈りの基本が頼りないものに聞こえてしまうし...。
"しっかりと、かつ盛大じゃない音色"をつくるべく頭をひねり、耳を傾けて音色を準備しております。
どんな音色になったかオルガンアワーでお聴きいただけると幸いです。
7月21日(月)12:40~13:10、名古屋キャンパスチャペルにて行われます。