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賛否両論?映画のすゝめ

こんにちは、学生サポーターのメガネです。

なんと、ついに夏休みが終わってしまいました!僕は4回生なので、これが人生最後の夏休みになってしまいました。

ああ、なんということでしょう。大切なものは身近にあり、失ってから気づくといいますがこんなに近くにあったなんて。

夏休み明けにこんなことを想うなんて露知らず、結局今年もお昼まで寝て今日だけ今日だけと言い聞かせてアイスをほおばる、そんな夏休みでした。チョコミントおいしかったなあ。

さて、今回はそんな僕の夏休みの思い出の一つ、「君たちはどう生きるか」を友人と見た感想をここでお話ししたいと思います。

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みなさんはもうこの映画見ましたか?

公開前から宮崎作品の最後として大きな話題になっていましたね。

ただ、ひとたび公開されると賛否両論というか、むずかしいなんて意見もSNSで聞かれるようになってましたね。

個人的にはとても面白くていい映画だったと思います。

ただ、その評価には「友達と映画を観た後の感想戦も含めて」という条件を付ければというのが本音です。

もし一人で見て、その感想だけで評価をすれば、「うーんムズカシイ!」みたいな感じだと思います。

ネタバレは避けたいので少し抽象的になってしまい、イメージしにくくなってしまいますが、この映画の難しさは「ゴールの不明瞭感」と「タイトル」だと感じました。

これまでのジブリ映画はある程度物語の行く末、もう少し丁寧に言えば、主人公が次に何をしたいか、今行っていることは何のためにやっているのかがある程度イメージできていた気がします。

例えば千と千尋であれば、豚になった親を助けるために湯婆婆のもとで働いていたわけですし、ラピュタでは空から降ってきた女の子を助けるためパズーは天空の城ラピュタへ行きます。もちろん、働く場所が八百万の神集う温泉であることや迷信と思われていた天空の城の存在などの想像外の出来事はありますが、シーンごとの登場人物の心情や考えはなんとなくつかむことができますし、その「想像外の出来事」についてもある程度伏線が張られていて、急に出てきたという驚きは少ないように感じます。

一方、本作の場合はこうした過去の作品と比べると作中での伏線や説明が少なく、かつ主人公が何のためにその選択をしたのかもうまく掴めず、難しいと思わせているのではないでしょうか。

また、タイトルに関しては、そもそも「問い」であるため、作品を観ている最中にどうしてもわかる答えを求めたくなってしまうという観客心理と吉野源三郎が書いた小説『君たちはどう生きるか』に引っ張られるという2つの難しさがあったと思います。

こうした様々な要因で難しく感じる本作品ですが、人と感想を話すという観点で見ると、これほどまでに映画を観た後の感想が止まらなかった映画もなかったなぁと思いました。

本当に、映画観終わった瞬間は何もかもわかんなくて、なんか急に終わったわって感じでした。

人と何を話すことが好きかに絶対解はありませんが、いろいろな回答が想像できます。お互いが好きなものについて共感しながら話すことも、知らないことを教えながら話すことも、教えてもらいながら話すことも、楽しいですよね。

その中で解釈が難しくて、一様に定められない、けど自分はこう思ったよってことを話すのも個人的にはとても好きです。

全く同じ映画を観ても、覚えてる箇所や特に気になったトピックはお互い異なっていてやっぱり人それぞれなんだなぁとつくづく感じました。

ただ、一般的にわざわざそんな賛否両論分かれている映画や本なんて見ないので実感する機会って少ないですよね。

その中でこの映画はまだジブリ作品という肩書もあるし、なんといっても絵がザ・ジブリって感じだしでそういう意味では比較的観やすい映画だと思います。

外見上同じアジア人でも国が違えば言語は違うし同じ国の中でも考え方は違う、それでもだからと言ってみんな敵ではなく、話し合って共感や指摘しあえる。

何となく「言わなくても分かるでしょ」と思うことが増えていた最近の僕にとっては当たり前のことを思い出させてくれた新鮮な映画でした。

もしよければまだ上映中なので見に行ってみてくださいね!

(学生サポーター メガネ)

2023年9月27日 学生TA |


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