名古屋学院大学 学術情報センター部(ブログ):名古屋学院大学(NGU)学術情報センターの愉快な毎日を綴っているブログです。 学情のイベントやお知らせなど随時紹介します。

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大切なのは真実に向かおうとする意志

こんにちは、学生サポーターのメガネです。

今回は2020年9月10日に公開された映画『すばらしき世界』をご紹介します!

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この作品は過去に殺人を犯し、服役していた主人公"三上"が出所するところから始まります。

その後、剣道の武具を作ったりレジ打ちなどの仕事を通じて、社会復帰しようと試みますが、ことはそれほど単純には進みません。

その理由の一つは当然、三上が前科持ちであるからなのですが、もう一つ性格上の問題もありました。

それが三上の短気です。三上は情に厚く、仲間思いな反面、曲がったことが許せず、不条理なこととは徹底的に対抗しようとします。

そうした姿勢は距離をとってそ知らぬふりをしてかわし続ける現代の価値観とは大きくずれています。

しかし、長らく刑務所にいた三上にそんなことは伝わりません。

そんなふうに社会になじむことに四苦八苦している三上に目を付けたのはプロデューサーの吉澤と、カメラマンの津乃田です。

二人は三上を襲う不幸をドキュメンタリーにしようと考え、三上に近づいていきます。

出所後の三上は存外孤独ばかりというわけではありません。

入所前のつてや、身元引受人の弁護士庄司、レジバイトで雇ってくれた店の店長に、駆け出しカメラマン津野田など様々な人とかかわりながら生きていきます。

作中で描かれる三上の状況は決してすばらしいものではありません。

前科持ちで極端に短気、塀の中で過ごした時間があまりにも長く、当たり前が通用しない。

それでも三上自身は自分の人生に絶望することなく、日々生きていくことを選びます。

すばらしいと聞いたとき、それが音楽でも舞台でもゲームでもまず頭に浮かぶのはその結末、完成後の姿を思い起こします。

では、世界のすばらしい結末とは何でしょうか。それはこう言いかえることもできると思います。自分の人生のすばらしい結末とはどんな姿でしょうか。

それを考えるとき、多くの人は命が絶えるその瞬間をどう飾るかではなく、その瞬間に至るまでに何をするかで考えると思います。

すばらしいとは結果でなく、過程にある。

そんなふうに思わせてくれる男、三上の生きざまは学術情報センターで誰でも観ることが出来ます!

ぜひみてみてください~!

(学生サポーター メガネ)

2022年5月 4日 学生TA |


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