ブレードランナーによろしく
こんにちは。いまや冬から春へ季節が移り変わる時期、とはいえ寒いものは寒い。風邪は引きたくないものです、お互い気をつけましょう。そんな時期ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。卒業や進級が差し迫っているのか、過ぎ去ったのか、それとも直面しているのでしょうか。
私は晴れて卒業も決まり、しかし就職先を探している若年無業者半歩手前。
......こういうことはひとまず忘れるに限ります。思い悩んでばかりいたって解決しませんからね、そうでしょう?
さあ新着DVD紹介です。個人的にはかなりお気に入りの一作。
そう、何を隠そう不朽の名作こと「ブレードランナー」です。
1982年に公開されたこの作品は、当時の近未来である2019年を描いたパリパリのSF。
今まさに2019年を生きる身としては既に未来でもなんでもないですね。書いててびっくりですよもう。
ストーリーは極めて単純。とても優れた人造人間を作って宇宙で労働させていたらその人造人間の一団が殺害を犯し地球へ逃亡、色々とあって、かつて人造人間専門の捜査官「ブレードランナー」であった主人公デッカードに人造人間射殺の任務が下った、という粗筋。
その魅力はなんといっても陰鬱とした画面。ひたすら酸性雨が降り注ぐ街の中、ごつい拳銃を片手にしたデッカードは人造人間たちの足取りを追って戸惑い、苦しみ、追い詰められながらも任務を遂行していくのです。
うーん渋い、かっこいい。
当時の従来にありがちだった(とも言われる)明るい未来観ではなく、ひたすら薄暗く退廃的な未来観はとても魅力的。そういった感覚が好きで本作を観ていない人はぜひ観ましょう。絶対に損しません。たぶん。
そして、ちょっと邪道ですが、現代に存在しない人造人間や空飛ぶ車などなど描きながらスマートフォンのような通信機器の発展がまるで見越されていない点も個人的には面白いです。
当時の未来予測感とはこういうものか、という視点で鑑賞しても様々な発見があるかもしれません。
長くなってしまいましたが最後に一つ。本作は小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作としております。基本的な設定は同じですが諸々色々と違ったはず。小説を読まずとも映画単品で楽しめますし、もちろん映画を観ずに小説を読んでもお楽しみいただけること請け合い。こちら学術情報センター3階にて貸し出されております。春休みにどうでしょうか?
そんなワケで私が書く記事もこれが最後、もう会うことはないでしょう。
ありがとうございました。
(学生サポーター:油奴)
2019年3月 7日 学生TA | 個別ページ
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