熱田に横丁を
さて、今年の桜はいつもにも増して、ずいぶん早く咲きましたね。各地の名所は予定がずれただろうと想像がつきます。ただ、嬉しい誤算となったところもありました。名古屋城です。
三月最後の木曜日、名古屋城前にあらたに作られる横丁が一部、先駆けて開かれました。この日は、あまりにも良い天気だったので僕は栄から歩いていきました。なにしろ、二駅分を歩くには充分すぎるほどの爽やかな午後だったのです。
で、あたらしくできたというのは、金チャチ横丁というネーミングの、どうやら伊勢神宮前にあるおかげ横丁を意識して作られたものらしいのです。歴史的建造物には歴史的、伝統的なまちなみが欠かせませんからね。
城下町風に装飾された市役所駅前につくと、もうそのすぐ先に真っ直ぐ続いているようでした。ちょうどお堀と道路の間の道沿いに並んでいるのがわかります。色合いは黒ベースにきれいに統一されており、思ったよりクールです。そのなかには甘味どころ、昼食に最適なお店、なにより名古屋メシ!、なんかが目に付きます。
ここを抜けて愛知県体育館のほうへ足を運ぶと、もう一箇所同じような作りのものがみえます。このあたりにくると、城の正門前に並んでいる桜の数に圧倒されます。そのピンクと緑に包まれるように横丁が存在しているので、はっきり言って雰囲気はとても良いです。
ここもやはりメシが中心です。またメシか、名古屋人の食への執着心!!...と推測するのはちょっと早計です。というのはここ、飲食がどうしても必要な場所なのです。よく考えてみると、もともとここ名古屋城、そして官庁街には人の集まるところにしては、あまりにも飲食店がありませんでした。僕も以前愛知県体育館へいった帰り、どこか喫茶店はないかと、あのひろくて並木があつまるところを歩き探して困った経験があります。喫茶店!。名古屋人よ、肝心なところに喫茶店を置き忘れているではないか。それもそのはず、あのあたりは歴史と伝統を意識した建造物がならんでいるのだから、なにか作ろうとしても規制が厳しいのですね。
といろいろな事情をふまえ考えた結果、今回の横丁というのは、きっちりと街の需要にこたえたのではないかと思います。横丁自体は行く為の目的にはなりにくいですが、もともとが城、官庁、体育館、と様々な人がいくエリアなのですから、それに付随したものとして機能する。と考えるとわるくないです。
さらに踏み込んで考えました結果、こんな横丁があると良い、と思うのが熱田神宮前。なにせ城より歴史がありますからね。こういうのがあっても良いのではないか、と思わずにはいられません。が朗報をすぐ見つけました。一応横町の計画はあるみたいです。草薙横丁という案だそうですが、うまくいくと良いですね。
ところで熱田神宮というのは五月がとても良いんですよ。五月の気持ちの良い天気の日に境内に身をおくことが、どれだけわれわれを清々しい気分にさせてくれるか。知らないと損してしまいます。近いですからねえ。
図書館SA あっきー
2018年5月16日 学生TA | 個別ページ
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