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「この世界の片隅に」を観ました!
こんにちは。わたしが小さいころ夏休みの宿題で祖父母に戦争のことを聞いてくる、というものがありました。
戦地に行ったであろう祖父に尋ねても、口をつむんで答えてくれませんでした。夏休みの宿題のそのページはあんまり書けずに提出し、先生にバツをつけられた思い出があります。
優しくて強い祖父が質問に答えたくないほど恐怖を感じるものだったんだなと、大人になった今では思います。なので戦争って怖いものだと刻み込まれています。
大好きな祖父に対して嫌な思い出について質問してしまったことに、今でも後悔の気持ちがいっぱいです。
少ししんみりしてしまいましたが、こんなこともあり戦争映画は苦手なもののひとつです。
ただ最近観た映画が戦争ものだったのですが、とても良かったので今日はご紹介しようと思います!
「この世界の片隅に」です。
【あらすじ】
舞台は1944年広島。18歳のすずは、顏も見たことの無い若者と結婚し生まれ育った江波を離れて呉へとやってきます。
それまでは得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦となります。
創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越えて毎日の食卓を作りだします。
やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍の凄まじい空襲にさらされます。
数多くの軍艦が燃え上がり、街並みも破壊されていく。
そんな状況でも懸命に生きていくすずでしたが、ついに1945年8月を迎え・・・。
とても優しいタッチの絵の中に、ズシンと戦争の重さが心にのしかかる作品です。
戦争を描いた作品は世界中にたくさんありますが、この作品はただ人が亡くなって恐怖を植えつけられるような作品とは違います。
戦時中の毎日を過ごすなか、日々少しずつ大切なものを失っていく過程で「戦争の恐怖」を表わしています。
厳しい状況のなかみんなが懸命に生活を紡いでく姿や、これまで出来ていたことが出来なくなるなど、これまでの戦争映画とは少し違った表現がされていると思います。
空襲のシーンも多々あります。
主人公のすずから見えた空襲はとても衝撃的だったのだなと、独特で特別な雰囲気と色合いで描かれていました。
カラフルだけど、それに恐怖を感じます。
ほのぼのとした性格のすずが戦争が激しくなるにつれて大切なものを失っていく中で、
彼女の気持ちが壊れていく様子は胸が締め付けられました。
この映画は最初ミニシアターなどで上映されていたそうですが、
口コミで話題になって全国の劇場で1年のロングランヒットとなったそうですよ。
こちらは新作コーナーに置いてあります。
お時間のある方は是非観てください~(●^o^●)
(名古屋のサポーター ぺちゃ)
2017年11月21日 学生TA | 個別ページ
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