ライダー道、ここに極まる!
どうも学術情報センターアルバイトの伊藤です。
突然ですがみなさんにとっての『ヒーロー』とは何ですか?
日曜日の朝に見ていた『スーパー戦隊』
野球をやっていた方なら『イチロー』
中には『父親』と思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
それぞれ心の中に『ヒーロー』は思い浮かぶかと思われますが、私が真っ先に思い浮かんだのはバッタを模した仮面を被ってバイクに跨り颯爽と現れる『仮面ライダー』です。
誰でも一度は『仮面ライダー』の名前を耳にしたことはあるかと思いますが、その仮面ライダーに対するイメージは、年齢や性別によって分かれているかと思われます。「昆虫がモチーフだった」と言う方もいれば「佐藤健とかイケメン揃い」や「ライダーなのに車に乗ってた」など様々です。
その数ある中で、一番最初の仮面ライダーはどのような物語だったのか。
世界征服をたくらむ悪の秘密結社ショッカーに改造された青年、本郷孟は脳を改造される寸前で脱出し、仮面ライダーとしてショッカーから人類の平和と自由を守るために戦う。
といったあらすじです。
さて、だいぶ長い前置きでしたが、そんな『仮面ライダー』により深い現実味を帯びさせて、大人向きに描いた小説が図書室に入荷しました。
それがこの『仮面ライダー1971 1973』です。
大筋は上記のあらすじと同じですがその内容はTV版とは異なる物語が描かれています。
例えば......
・変身ポーズで変身しない。
・一人しか仮面ライダーがいない。
・実際にある拳銃や機関銃を使う。
といった箇条書きだけではライダーファンが怒りそうなものですが、その本編は改造人間にされてしまった悲哀や苦悩、怪人と戦い続ける終わりの無い苦しみを丁寧に描いています。
勿論、それだけではなく、友からの言葉に奮い立つ友情や、絶望を乗り越えて前へ進む勇気なども描かれています。
あまり語りすぎるとネタバレになってしまうのでこの位で......。
仮面ライダーに詳しい方でも、全く知らない方も楽しめる一冊となっているかと思いますので、是非是非3階図書室で借りて読んでみてはいかがでしょうか。
以上、子供の頃はライダーよりウルトラ派の伊藤でした。
2016年9月30日 学生TA | 個別ページ
最近のコメント