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今年はなんでもチャレンジという目標を掲げたたまちゃんです。ずっと気になっていた『ぼくはお金を使わずに生きることにした』という本を学術情報センターで発見!帰りの電車と家で一気に読破しました。
持ってる人が持っていない人に無償で貸してあげるというシステムの中生きていくことに決めたマークボイルさん。お金を完全に手放した後に彼女さんに降られてしまったあたりはなんともリアルです。あまりにもマークさんが気になり過ぎたので、YouTubeで検索。TED でお話をされていました。
Money Talkということわざの話には心を打たれました。
「お金を手放さなかったときには講演会に4人しか集まらなかったのにお金を手放してからはこんな大勢のお客さんの前で話をできる。」たまちゃん意訳
一般的にお金がたくさんある人や、SNSにたくさんのフォロワーがいる人、有名大学に通うことになった人、一流企業にお勤めになっている方、その他社会的地位がある人等々、数字や名前で自分の価値を示すことは簡単だと思います。
でも、数字や肩書以外のところは何でその人の価値が決まるのでしょうか。私は昨年度、某ミスコンに出場した際にSNSアカウントの作成を事務所から求められました。アカウントを作成した途端会ったこともない人から友達申請が殺到したのと共に、出場が決まった他の女性達が次々に自分のプライベートをアップしていく姿に絶句しました。出場が決まった次の日に私や他の女性に増えたものはたった○○ファイナリストという一行のタイトルだけ。それなのに自ら水着の写真をアップする子、自宅の写真をアップする子、皆必死に自分なりの自己PRをしていました。それをあおるようにリアルタイムでつけられていくコメントに私は例えようもない違和感を抱きました。
学部生の時にお世話になっていた教授に、自分の気持ちを正直に話してみたところ、先生は何も言わずにトゥルーマンという映画のスクリプト対訳の本を貸してくださいました。生まれた時から自分の全てが監視され、放送されていたトゥルーマン。僕の頭の中まではカメラで撮れないという言葉にはっとしました。審査期間中の行事の中では常にビデオカメラが回っていて、一瞬も気を抜くことができずまさにトゥルーマンのような状態になっていました。少しの期間でしたが、自分の見た目を商品にしようとする行為の重さを学ぶ、貴重な機会になりました。そして、自分の価値とはなんだろうとよく考えるようになりました。
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