となり町戦争。
明けましておめでとうございます!
ぺちゃです。
論文の提出も無事終わり、アルバイトに復帰させていただきます
冬休み中、気分転換に読んでいた本をご紹介します。
「となり町戦争」三崎亜記著
―――――回覧板で知らされた「となり町との戦争のお知らせ」
公共事業として遂行される戦争。
主人公が心配したのは、職場までの通勤手段。
日常生活を送る彼には、銃声も聞こえず、戦争の被害も何も見えません。
彼が、戦時中と感じられるのは、唯一回覧板で回ってくる戦死者数。
ストーリーを通じて、主人公の戦争への捉え方は、徐々に変化していきます。
戦争は、距離や時間など隔たりが多く、遠く感じるものです。
しかし、自分が知らないところで人が死んでいくという、
後ろからそろーっと忍び寄ってくるような恐怖。
政策的に行われる戦争。
それにより活発化する経済や政治。
一見すると、日常生活は何も変化は起きません。
しかし、戦争は、人の命を奪うだけでなく、1人ひとりの心を蝕んでいき奪っていきます。
命をモノとして扱わなければならないという悲しさや、
戦争の不条理さが詰まっています。
きっとフィクションなのでしょうが、
日本のどこかで実際に戦争は起きているんじゃないか、ノンフィクションなのではないか感じさせられました。
2014年1月20日 学生TA | 個別ページ
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