2022年12月アーカイブ
こんにちは豆太です。
今回はビートたけしこと北野武の作品を紹介します
『浅草キッド』
皆さんの中には芸能界や芸人に憧れている方はいませんか。
芸人といっても並大抵の努力ではなれない世界です。
漫才ブームも何度かありましたが、生き残っているひとはほんの僅かです。
イッパツ芸で名前だけ売れて消えた芸人はまだ幸せかもしれません。
下積み時代に金もなくアルバイトを掛け持ちして何とか食いつないでも結局諦めたひとがどれくらいいるでしょうか。なまやさしい世界ではないのです。
北野武もご多分にもれず厳しい生活を強いられる経験を多くしています。
浅草フランス座エレベーターボーイからコメディアンを目指し、深見千三郎の弟子になるまでに幾多の苦労をしています。
持ち前の運と要領の良さでのし上がっていく奇想天外な実話です。
漫才コンビ「ツービート」を結成し、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役になっていきます。
深見千三郎師匠のおかげで芸とはなにか、お笑いとはなにか、ひととしての魅力はなにか、思いやりとはなにか、そしてタップダンス、コント、ひとへの施しなど厳しく叩き込まれていきます。
テレビに進出後は『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ』などの人気番組を次々と手掛け、また映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数送り出しています。
たけしの面倒見の良さは定評があり、売れない若手芸人たちが飲み屋にいても内緒で支払いを済ませ、後で後輩たちがお礼の挨拶に来ても、売れたらオイラを使ってくれよなと冗談ぽく言ってのけるやら、弟子であるたけし軍団の生活面をカバーしたりして、男気ある魅力を醸し出しています。
そんなたけしも深見師匠を裏切ったことがあります。
しかし、事あるごとにちょくちょくと浅草の師匠のところに遊びに行き、師匠への恩返しのまねごとみたいなことをしていたそうです。
この本は笑いも伴い大変読みやすいから是非一読して見てください。
(名古屋図書館スタッフ:豆太)
昨今言われるようになってきたことですが、日本人の平均年収は過去30年停滞してお
り、現在G7諸国の中では最低であるらしい。この30年間と言えば、バブル景気が弾け
て、リストラ(事業の再構築)が始まり、早期退職、希望退職などにより日本の終身雇用は
崩れてきました。新卒の採用は氷河期に入り、若い人の給与の押上げがなく、デフレと
も相まって給与水準も永らく停滞することになったのでしょう。
そういう状況の中でコロナ禍に入り、コロナ不況をカバーするための生活給付がどこ
の国においても必要となり、従来にも増して各国で補填すべき給料の水準の検討がなさ
れ、世界水準との比較で日本の水準の低さが際立つことになったものと思われます。
そこで今後どうすれば良いのでしょう。より生産性の向上を図る取組みが必要です。
具体的には、その業界ビジネスにおける必要なビジネススキルを明確にし、特に IT
スキル や AI 知識を改めて身につけることで、事業の生産性を上げ、報酬アップに繋
げることです。
本書は、そのスキル獲得を企業が支援してゆくための指南書となっています。
米国の超大企業「Amazon」では2019年から2025年までに10万人の従業員
に一人当たり日本円で75万円を投じてリスキリング教育を実施するといいます。
非技術系人材に、高度な ITスキルや AI分野の知識を身につけさせることで、社内にお
いて引続き有用な人材として生き残りを図らせるというものです。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
追記:この記事は9月時点で書きましたが、11月16日、アマゾンは1万人の解雇を発表。
社内転用の好事例としてご紹介しましたが、なかなか現実は難しいものです。紹介し
たい本であることに変わりありません。
分厚い本は、時間のある時にゆっくり読みたいですね。
今回は、分厚く、中身も重いお話の紹介です。
とても難しい内容でもありましたので、随分時間をかけてしまいました。
タイトルは
『また、桜の国で』
ゲシュタポ、レジスタンス、ナチスドイツ。。。。と聞くと思い出すのは、
私の場合、古い映画『大脱走』です。
そんな時代のポーランドが舞台のお話です。
戦争は悲惨、繰り返してはいけない
と言葉にしてもそれでは軽すぎますよね。
当時の様子を詳細に調べて書かれているので、文字で読んでも目をそらしたくなるシーンが。。。
ラストちょっと前の、主人公たち三人がそれぞれの役割を果たすため、別れるシーン
映画でいうなら、「じゃぁ」と別れて、さっとシーンが変わり、現代に。。。というような映像が目に浮かぶような。。。。書き方です。
モデルになった方がおられるのかどうかはわかりませんが杉原千畝の名前も出てきますから
まさしくその時代の話です。
国を思うポーランド国民、その中でさらなる被害を受けるユダヤ人。
命、きりきりの状態で、最も優先すべきこと
それぞれの立場、役割を考慮して最善の道を選択した三人。
どうしても伝えたいことがある。
真実を伝えるのは命がけなんだなと、
このことは今の時代でも同じだと私は思います。
真実が自由に伝えられる世界になることを願って
この本をお勧めしたいと思います。
読み終えると『革命のエチュード』が聴きたくなるかも?
この本を読んで、
以前にお勧めしました、俳優の山田純大さんが書かれた本
『命のビザを繋いだ男 : 小辻節三とユダヤ難民』をもう一度、紹介したくなりました。
こちらは、本当にあった話を山田純大さんが探し求め、調べて、その調査の様子も書かれた記録です。
是非、併せてお読みいただけたらと思います。
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、もくもくです。
皆さん、お食事はどうしていますか?
自宅から通っている人はご家族が用意してくださって
一人暮らしの人は自炊しているのでしょうか。
自炊の人は、始めたころは何とか作っても、なかなか続かずにしんどくなって
インスタント食品やコンビニで買って済ませてしまい、
でも健康が気になって、また作ってみるの繰り返し..
心当たりがありますか。
勿論、お料理が好きで苦ではない方や、
家族のために自分が用意しているという方もいると思います。
でも、忙しい時や疲れている時は億劫ですね。
今回はそんな食事についてです。
無理のない生活のリズムをつくり、心身ともに健康であるために
日常の食事は一汁一菜。ごはんと具沢山のお味噌汁で充分で、あれば漬物を添える。
食についてのお話ですが、日本食の文化とその背景など
暮らしの中の食事をとおして、無理をしないけれど雑ではなく、むしろ丁寧に生活していく
ことの大切さを教えてくれます。そして、そのことを実践してきた著者の文章は
やはり丁寧で綺麗に感じられました。
今後、就職などで一人暮らしをする皆さんにも、覚えておいてもらえたらいいなと思います。
しらとり図書館には続編というか『一汁一菜でよいと至るまで』も入っています。
良ければ手にとってみて下さいね。
(名古屋の図書館スタッフ もくもく )
アドベント開始から少し時間がかかってしまいましたが
ようやく曙館3Fの図書館にもクリスマスツリーが登場!
今年はクリスマスツリーも一新し、
入り口やカウンター周りが一気に華やかになっています
いろいろ飾って皆様の来館をお待ちしていますよ
そう、12月は学期末のレポートや試験、卒論に向けて
1年の中でも図書館を利用する学生さんが増える季節
カウンターではクリスマスで盛り上がりつつ
皆様からの相談を気合い入れてお待ちしています
館内での本の探し方や、利用方法
レポートテーマに関する本の検索方法や取り寄せ相談
なんでもお気軽にご相談ください♪
楽しい冬休みの前のひとがんばり!
図書館を活用してクリスマスを迎えましょう!
(図書館スタッフ:るん)
最近、
ふる~い本を読み返しています。
すごく古いので紙は茶色く変色していますが、
たまに読み返すには、良い内容です。
忘れていたことを思い出したり、
はっとさせられたりすることもあって、
古いけど新鮮な本です。
この榎本保郎師は、ちいろば先生の名で有名な牧師です。
三浦綾子さんが榎本牧師の生涯を書いておられます。
『ちいろば先生物語』
子供時代、学生時代、信仰、奥様との出会い、教会開拓、などなど
長い物語ですが、おすすめします。
戦時中、兵役時代では、皆、生きるのに必死で、ひどいこともしないと生きてゆけない、しかし、後に人は本当に罪深い者だと気づかされる。
戦地で出会ったクリスチャンから罪の話を聞かされた時も、自分は正しい人間だ、と反発したことも申し訳なかったと。
彼の言ったことは本当だったとずっと後になって気づきます。
戦地でクリスチャンと出会うということ自体、この人の人生はすでに神に導かれていたとわかりますね。
神は出会いや出来事を通してあなたにもメッセージを送っておられます。
出会いは大切です。誰と出会うか、その出会いをどうとらえるか。
榎本保郎師著の『わたしの出会った人々』という本もあります。
他に榎本保郎師の自伝『ちいろば』
『旧約聖書一日一章』『新約聖書一日一章』などたくさんの本を書かれています。
作者は異なりますが、コミックスの『ちいろば』もあります。
図書館にはありませんが
関心ありましたら、小豆までお知らせくださいませ。
お貸しいたします。
三浦綾子著の『ちいろば先生物語』は、しろとり図書館にあります。
(図書館スタッフ:小豆)
ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
私は以前このブログで、泉鏡花の『外科室』という作品を紹介しました。(その記事はこちら)
今回はその対になる様な作品を見つけたのでご紹介します。
モーリス・ルヴェル『麻酔剤』
ある女性が、麻酔の必要がある手術を受けることになり、恋人がその手術に関わる、という点が共通しているのですが、この作品の女性はすんなりと恋人の手によって麻酔をかけられることを受け入れます。
ただそれに対する恋人は、患者の女性とは秘密の関係であったために恋人の手術に関わる事にためらいを感じます。そして取り返しのつかない悲劇を引き起こしてしまうのです。
同じシチュエーションを描いた物語でも、作者が違えば雰囲気や結末も変わるのですね。2つの作品を読み比べてみるのも楽しいですよ。
※モーリス・ルヴェル『麻酔剤』は青空文庫からすぐに読めます。タイトルをクリックしてください。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)
少し前、とあるアニメでキャラがラップバトルで 孫子の兵法にひっかけて「HEY!HO!」と歌っているのを見て以来、 「孫子の兵法」が気になってしまい、 でも本として読む、原書にあたるのはなかなか骨が折れそうだな、と思っていたら 図書館にとりあえずの入門として読んでみるかと思う本がありました まんがで読破Remixシリーズの 『孫子の兵法/論語』
読んでみて、正直「これではさっぱりわからぬ!!!?」 という感想になってしまったのですが 逆にわからないあまり、少しネットでも調べてみるかといった 気持ちになりまして ちょこーっと調べてみたら そもそも、孫子ってまんま人の名前じゃないんだ!? みたいな発見もありましてですね(学のなさ丸出しですみません...) その他にも本学の図書館には「孫子の兵法」に関する本が いくつかあることも蔵書検索してわかり これからゆっくり調べてみようかな、と思ったので こんな形での本との出会いもありますよ...というお話でした ちなみにこのまんが「論語」も一緒に載ってまして、 なかなかとんでもなお話でしたが(なんかね、牛がいるんですよ...牛...) 読みやすい形になっていますし ああこの言葉知ってるなぁという出会いもありましたので 気になる方はよろしければ借りてみてください
(図書館スタッフ:るん)