革命のエチュード
分厚い本は、時間のある時にゆっくり読みたいですね。
今回は、分厚く、中身も重いお話の紹介です。
とても難しい内容でもありましたので、随分時間をかけてしまいました。
タイトルは
『また、桜の国で』
ゲシュタポ、レジスタンス、ナチスドイツ。。。。と聞くと思い出すのは、
私の場合、古い映画『大脱走』です。
そんな時代のポーランドが舞台のお話です。
戦争は悲惨、繰り返してはいけない
と言葉にしてもそれでは軽すぎますよね。
当時の様子を詳細に調べて書かれているので、文字で読んでも目をそらしたくなるシーンが。。。
ラストちょっと前の、主人公たち三人がそれぞれの役割を果たすため、別れるシーン
映画でいうなら、「じゃぁ」と別れて、さっとシーンが変わり、現代に。。。というような映像が目に浮かぶような。。。。書き方です。
モデルになった方がおられるのかどうかはわかりませんが杉原千畝の名前も出てきますから
まさしくその時代の話です。
国を思うポーランド国民、その中でさらなる被害を受けるユダヤ人。
命、きりきりの状態で、最も優先すべきこと
それぞれの立場、役割を考慮して最善の道を選択した三人。
どうしても伝えたいことがある。
真実を伝えるのは命がけなんだなと、
このことは今の時代でも同じだと私は思います。
真実が自由に伝えられる世界になることを願って
この本をお勧めしたいと思います。
読み終えると『革命のエチュード』が聴きたくなるかも?
この本を読んで、
以前にお勧めしました、俳優の山田純大さんが書かれた本
『命のビザを繋いだ男 : 小辻節三とユダヤ難民』をもう一度、紹介したくなりました。
こちらは、本当にあった話を山田純大さんが探し求め、調べて、その調査の様子も書かれた記録です。
是非、併せてお読みいただけたらと思います。
(図書館スタッフ:小豆)
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