図書館スタッフの最近のブログ記事

独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表した

エドワード・ゴーリー。

初めて読んだ時、色々な意味で衝撃的であった。

『不幸な子供』は、不幸があっても少しは良くなるのかな?と思いきや、すごい。

不幸、また不幸の連続。主人公の子供は最後まで、徹底的に不幸になる。

ここまで不幸か~、と思うが、テンポ良い文章と幻想的な線画のせいか

そこまで暗い気持ちにはならない。

熱狂的なファンがいる作家というのもなるほど、と感じた。

(瀬戸の図書館スタッフ:emirin)

『不幸な子供』

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こんにちは。名古屋学院大学瀬戸キャンパス図書館です。

新緑の季節となりましたね。皆さん毎日忙しく過ごされていると思います。体調管理をして、元気に過ごして下さいね。

さて、瀬戸図書館では、只今「備えあれば患いなし!教育実習特集」の展示を行っております。

小学校教育実習に役立つ本や、実習先での園児との関わり方の本など、教育実習を予定されている学生さんに活用して頂きたい本を集めています。                

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実習に行く前にぜひ図書館にお立ち寄りください。

実習がんばってくださいね!

    瀬戸図書館スタッフ:みんみん

今回はアメージングなお話です。

年に1~2度見る映画アメージング・グレイスから

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イギリスの政治家ウイリアム・ウイルバーフォースが

当時、普通に行われていた奴隷貿易廃止に尽力する映画です。

その映画の中で有名な讃美歌アメージング・グレイスが歌われます。

そしてその歌詞を書いたジョン・ニュートンもこの映画に出てきます。

政治の道に行くべきか神に従う道に行くべきか

ウイルバーフォースは牧師ジョン・ニュートンに相談に行くのです。

相談の答えは、2つの道を行きなさい、

つまり政治家として奴隷貿易廃止のために働くという道を歩みなさい。

というものでした。

当時、牧師になっていたジョンですが、

実は彼は、以前は奴隷貿易船の働きをしていたのです。

そのジョンがいかにして牧師になったのか。

自伝がある事を知らなかったのですが、映画の中でジョンが書き物をしている場面があります。

これを証拠として使いなさいと。

ということで自伝があるのではないかと・・・・

瀬戸図書館にありました!!!!

アメージング・グレース物語

ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝

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まさにアメージングな物語です。

何度も命の危険から守られ、牧師になるまでキセキの連続です。

すべての出来事が神の御手の中であるとジョンも認めています。

同じ場所に行くのにどの道を通るか

ある日いつもと違う道を通ったとしても何も変わらないと思いますか?

「ある道を通って別の道を行かないということは終生続く結果をもたらすかもしれない」

とジョンは言っています。

ジョンの自伝の中には、その一つ一つが彼の人生を変えたというほどの体験がいくつかあります。

これほど大きな分かれ道でなくても、私たちが日々、選んできた一つ一つが

今日の自分を作っているのだなと思わされます。

教会でよく賛美するアメージンググレイスは

驚くばかりのというタイトルです。

♪おどろくばかりの恵みなりき

この身の汚れを知れる我に♪

★『アメージング・グレース物語』お勧めします。

(図書館スタッフ:小豆)

知られざる悲劇

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先日『福田村事件』という映画を観てきました

今からちょうど100年前、
大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大地震

関東各県で震度6を観測し、10万棟を超える家屋が倒潰
大規模な火災も発生し死者・行方不明者は10万を超えた
未曽有の大災害です

その災害後の混乱と各地に広まった流言蜚語
(明確な根拠も無いまま無責任に広まる噂)による社会不安の中、
香川県からきた薬の行商団15名の大半が
千葉県のある村の自警団に暴行され、殺害されるという
痛ましい事件を題材とした映画です

加害側の事情、被害側の状況、さまざまな視点で描かれ
現代にも通じる人種や民族差別、社会的差別について
また人が集団化したときの心理が引き起こす状況など
深く深く、考えさせられる映画でした

観終わった直後、頭の中にアレコレと渦巻く感想を
上手く言葉にできないまま悶々としていた頃、
本学の図書館にこちらの図書が入りました

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『福田村事件』辻野弥生著

元々、当時世間に知られていなかったこの事件を
調べ、取材し書き上げまとめられていた書籍を
映画化を受け、増補改訂された形で出版されたものです

事件当時の新聞や資料を探し、
関係者の証言インタビューなども記載された
映画とは異なる視点でまとめられたこの本を読んで
もうこれはここで紹介するしかないと思った次第

内容については差別問題に関わりますので
詳しくは触れませんが
すこしでも気になった方がいましたら
ぜひ映画や関係図書などをみてみてほしいです

こうした過去の出来事を受け止め
未来を生きていく私達が同じことを繰り返さないよう
現実の諸問題にどう向き合っていくか
自分自身では何ができるのか
考えていきたいと思います

(図書館スタッフ:るん)

みなさん、最近マンガ読んでますか?
しろとり図書館に新しくマンガが仲間入りしました。

素晴らしいマンガって本当にたくさんありますよね。
図書館によきマンガを置きたいけど、果たしてどれかいいのだろう?
と、スタッフ一同でかなり悩み、数ある名作マンガの中から厳選しました。

★新着マンガのタイトルはこちらです★

 『アキラ』 大友克洋著
 『聲の形』 大今良時著
 『ベルサイユのばら』 池田理代子著
 『この世界の片隅に』 こうの史代著
 『ブッダ』 手塚治虫著
 『風の谷のナウシカ』 宮崎駿著
 『動物のお医者さん』 佐々木倫子著
 『はたらく細胞』 清水茜著
 『光とともに・・・ : 自閉症児を抱えて』 戸部けいこ著

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こちらのマンガは、館内のみでの利用になりますので
授業の空き時間などにぜひ足を運んで楽しんでくださいね。

これからも図書館では、これぞ名作なり!というマンガを少しずつ増やしていく予定です。
どうぞお楽しみに。


(なごやの図書館スタッフ 春)

ヨシタケシンスケ氏の数多い名作絵本を数回に分けて紹介したい。

目の見えない人や、耳の聞こえない人、自分と違う人はたくさんいる。

それを子どもにどう教える? 

この絵本は、宇宙飛行士のぼくが色々な星へ行く。

目が3つあるひとの星だったり・・・

ぼくと一緒に宇宙旅行しながら、楽しく知ることができる。

"うちゅうもちきゅうもいっしょだな"

"おなじところをさがしながら、ちがうところをおたがいにおもしろがればいいんだね"

(瀬戸の図書館スタッフ:emirin)

みえるとかみえないとか

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最近めっきり寒くなりましたね。
こんな時は、室内でゆっくり読書はいかがでしょうか。

瀬戸図書館では、只今ミニ展示『きっかけは、まんがでもいいじゃないか』特集を開催しています。

過去には肩身の狭い思いをしていたマンガも
今や海外で日本漫画展覧会が開催される等、世界に誇れる日本の文化となりました。
娯楽物だけではなく良質のマンガもたくさん出版されています。

読書が苦手なあなたも
分厚い本は挑戦し辛いと感じているあなたもマンガなら読みやすく手に取りやすいです。
きっかけはマンガでも良いじゃないですか。
英語・古典・芸術・哲学書など、まずは気軽に手に取って、未知の世界の入口の扉を開けてみませんか。
原本を手に取るのはその後でもいいじゃないですか。

貸出もできます。ぜひご利用下さい!

(瀬戸の図書館スタッフ:かるみあ)

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ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
大学生活にはレポート作成が付き物です。
そして、レポートや論文は、一定の形式に沿って書く必要があると同時に、論理的な文章であることが要求されます。
授業や本などでレポートの書き方(形式)を学びはしたものの、そもそも文章を論理的なものにするにはどうすればいいのかわからない......
なんて方、結構いらっしゃるのでは?
今回は論理的な文章の書き方も、論理学の基礎もまとめて学べる本をご紹介します。

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はじめての論理学 : 伝わるロジカル・ライティング入門
適切な接続表現の使い方や論文の設計図の作り方、水掛け論にならない建設的な反論の仕方などが、豊富な事例を用いて丁寧に解説されています。
さらにそこから、記号を使って議論の構成を明確にとらえ、論証を点検・整理する方法についても教えてくれています。
レポート作成の心強い味方になってくれるのではないでしょうか。

また、図書館にはこの本以外にも論文・レポート作成の役に立つ本をたくさん所蔵しています。
とくに各図書館の「学習サポートコーナー」にはそういった図書が集まっているので、そちらもぜひご利用くださいね。

(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)

みなさん、こんにちは。

連日、ニュースではイスラエルとガザ地区の戦線が報道されていますね。
映像からみるそのあまりに酷い惨状に心が痛み、恐怖を感じると同時に、
なぜこのようなことになったのか?と疑問も湧きます。

現在、曙館3Fしろとり図書では、その歴史的背景がわかる図書、
イスラエス、ガザで生きる人たちの日常を追ったルポなど計20冊を
展示した「イスラエルとガザ地区」を開催中です。

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展示してある図書はすべて貸出できます。
気になる方は、ぜひ図書館までお越しください。

現代に生きる私たちがいま知るべきことを考えてみませんか?

 
(なごやの図書館スタッフ 春)

青空文庫』を散策していたら

気になるタイトル見つけました。

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もしも世界』スタンリイ・G・ワインバウム著/奥増夫訳

私はパソコンで本を読むのは苦手ですが、

1行目に«失敗»の文字

なにかにつけ失敗の多い私は、気になって、つい読んでしまいました。

物語は、遅刻癖のある主人公が飛行機に乗り遅れたことにより、

飛行機事故から守られたことを知るところから始まります。

その事故では乗客500人の内400名が死亡したとのこと。

飛行機に乗り遅れたことにより彼は命が守られたのです。

その後、マンダプーツ老教授と会うことが叶い、時間について議論を交わします。

そして、教授が発明したという

もしもの世界を見ることができる«仮想機»なるものに興味を持ちます。

もしあの飛行機事故の時、飛行機に間に合って乗っていたら?

主人公は、教授に頼んで、その«仮想機»で、もしも世界を見せてもらうことにします。

さて、事故にあった飛行機に乗った彼はどんなもしも世界を見たでしょう?

もしもの世界を見たことは、彼のその後の人生にどんな影響があったでしょう?

★『もしも世界』は『青空文庫』で読むことができます。

(図書館スタッフ:小豆)

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