浅草キッド
こんにちは豆太です。
今回はビートたけしこと北野武の作品を紹介します
『浅草キッド』
皆さんの中には芸能界や芸人に憧れている方はいませんか。
芸人といっても並大抵の努力ではなれない世界です。
漫才ブームも何度かありましたが、生き残っているひとはほんの僅かです。
イッパツ芸で名前だけ売れて消えた芸人はまだ幸せかもしれません。
下積み時代に金もなくアルバイトを掛け持ちして何とか食いつないでも結局諦めたひとがどれくらいいるでしょうか。なまやさしい世界ではないのです。
北野武もご多分にもれず厳しい生活を強いられる経験を多くしています。
浅草フランス座エレベーターボーイからコメディアンを目指し、深見千三郎の弟子になるまでに幾多の苦労をしています。
持ち前の運と要領の良さでのし上がっていく奇想天外な実話です。
漫才コンビ「ツービート」を結成し、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役になっていきます。
深見千三郎師匠のおかげで芸とはなにか、お笑いとはなにか、ひととしての魅力はなにか、思いやりとはなにか、そしてタップダンス、コント、ひとへの施しなど厳しく叩き込まれていきます。
テレビに進出後は『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ』などの人気番組を次々と手掛け、また映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数送り出しています。
たけしの面倒見の良さは定評があり、売れない若手芸人たちが飲み屋にいても内緒で支払いを済ませ、後で後輩たちがお礼の挨拶に来ても、売れたらオイラを使ってくれよなと冗談ぽく言ってのけるやら、弟子であるたけし軍団の生活面をカバーしたりして、男気ある魅力を醸し出しています。
そんなたけしも深見師匠を裏切ったことがあります。
しかし、事あるごとにちょくちょくと浅草の師匠のところに遊びに行き、師匠への恩返しのまねごとみたいなことをしていたそうです。
この本は笑いも伴い大変読みやすいから是非一読して見てください。
(名古屋図書館スタッフ:豆太)
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