先生の最近のブログ記事
「 フェルメールの光とラ・トゥールの焰―「闇」の西洋絵画史 」
宮下規久朗/著 小学館ビジュアル新書

昨年、豊田市の美術館に来たフェルメールの絵も、
名古屋市美術館に来たレンブラントの絵も、
実は「美しい闇」が描かれているからこそ、「美しい光」があるのです。
照明が溢れている現代こそ、「暗闇」の意味を改めて考えるべき時でしょう。
光と闇について考えてみるチャンスになればと思い、推薦します。
(鈴木眞雄先生 スポーツ健康学部)
『深い河(ディープ・リバー)』 遠藤周作 講談社

大学でキリスト教主義教育を受けた皆さんですから、一読を薦める本です。
日本には仏教、神道をはじめとする多くの宗教があります。キリスト教は明治以降、多くのミッションスクールを設立し、東洋人である我々の生活にも、クリスマスなどのように習慣として入り込んでいます。
この作品は、インドのガンジス川を舞台として東洋人の死生観、宗教観を捉えた内容になっています。多くの登場人物の背景を語りながら、人々をガンジス河へといざないます。西洋のキリスト教と東洋の宗教観の関わりを考えるのによい本ではないでしょうか。ただ、この作品の結末に思わずビックリしますが、これも作者の隠された意図があるのでしょうか。
この本は自分で探したわけではなく、宗教部長とのお話の中で紹介されました。以前、『海嶺』について宗教部長に読後感をお話しする機会がありました。その折に、どのような本がお薦めですか?とお尋ねしたところこの作品をご紹介いただきました。
やはりその道に明るい人に聞くことで素敵な本に出合えることがあります。かつて、文学を研究されていた先生にどのような本がお薦めでしょう?と尋ねたところ夏目漱石の『夢十夜』がよいというお返事をいただきました。短い文章ですが漱石の描写は素晴らしく、このような表現を感じること、学んでおくことは、教養として重要でしょうと教えていただきました。
お薦めの一冊です。
(K.K. 経済学部)
スポーツ健康学部 鈴木眞雄 先生 ご推薦図書です
◇書 名: 無縁社会"無縁化"三万二千人の衝撃
◇著者名: NHK「無縁社会プロジェクト」取材班
◇取材班: 文芸春秋
【オススメ理由】
「日本社会は20年後、ひとりで暮らす単身世帯が
全世帯の40%近くに達する時代を迎えるという。」
↑
この文章を読んで、若い学生諸君にこそ読んでほしい本だと感じました。
ハンカチを用意して読んだ方が良いかも。
(鈴木眞雄先生 スポーツ健康学部)
「フェノロサ夫人の日本日記」 杉村明子 ミネルヴァ書房

フェノロサは明治初期に最も日本文化を理解した外国人である。
特に近代日本の美術教育、文化財保護行政に尽くした。
その妻であるメアリー・フェノロサの日記である。
彼女はフェノロサが勤務するボストン美術館日本芸術部長の助手で、
フェノロサの後妻である。
彼女は新聞に寄稿しながら文筆家を目指していた。
彼女の日記はフェノロサが日本での勤務を終了し、
その後のボストン美術館日本美術部長を退職して、
再度日本へハネムーンとしてきた時のものである。
フェノロサはロンドンから、フランス、イタリアを経て、
カイロから「エンプレス・オブ・チャイナ号」で
スエズ、コロンボ、ペナン、シンガポール、香港、アモイ、上海に寄港して、
1896年7月6日に長崎に到着した。
神戸、横浜、東京、京都と四ヶ月間滞在している。
その間の日々を克明に記録している。
フェノロサが日本定住のために、就職活動に奔走する様子が手に取るように書かれている。
彼女の文章表現は繊細で、日本の文化と習慣を厳密に描いている。
原文を読んでみたいものである。
(River Stone 外国語学部教員)
「地球最後の日のための種子」 スーザン・ドヴォオーキン 文藝春秋

作物の多様性が食料の確保を守る事につながる。
作物の品種改良により優良品種が登場すれば、畑はその品種一色に染まることになる。
そして、その品種に抵抗性を持たない病原菌が出現すると、壊滅的な被害がもたらされる。
この時、過去の品種、あるいは原生種とそこから派生した多くの種を当たり、特定の病原菌に強い品種を探す。そのための種子銀行が必要となる。
北極圏、スバァールバル諸島の炭鉱跡に建設された種子銀行は「地球最後の日のための貯蔵庫」である。そこには300万種の種子が岩盤と永久凍土の下で保存されている。
植物の遺伝情報を保護し、世界が滅びても再び農業が再生されることを願って建設された。
(River Stone 外国語学部教員)
「大気を変える錬金術」 T.ヘイガー みすず書房

空気をパンに変える方法を発明した二人の男の物語である。
私たちの多くは二人の名前を知らない。
しかし、私たちは食物を口にいれるたび、彼らに感謝するべきである。
世界人口の半分は彼らの開発したもののおかげで生きていられる。
二人の名前はフリッツ・ハバーとカール・ボッシュである。
(River Stone 外国語学部教員)
「ミミズの話」 エイミィ・スチュワート 飛鳥新社

生きもので最も役に立つ。それは「ミミズ」でしょう。
ミミズが地球生物に活力を与えています。
進化論のダーウィンもミミズを友として研究しました。
ミミズは地球環境を安定にし、
健全な地球をつくりあげています。
ミミズは地中物質を分解し、地力を活性化します。
ミミズがいると土地は、青々と植物が生育します。
(River Stone 外国語学部教員)
「家族の勝手でしょ!―写真274枚で見る食卓の喜劇」 岩村暢子 新潮社
健康を考えると、まず食卓でしょう。
この274枚の写真には驚かされますが、
じっくり見るとわれわれの食卓も同じようなものかと反省させられます。
また、図書館の方からも強い推薦がありました。
絶対、面白いよ。
・・・ただ、少し悲しくなるかも。
(鈴木眞雄先生 スポーツ健康学部 & 瀬戸スタッフH)
「宇宙は何でできているのか」 村山斉 幻冬舎新書

私たちはいったいどういうふうにしてここにいるのか?
を、素粒子物理学というか、何と言っていいのかわからないけど、
これだけわかりやすく(でもやっぱりわからないけど)
書いた本を知らない。
文系とか理系とか、この本を読んで何の役に立つのかな?
などという質問を黙らせてくれるくらい知的興奮を誘う本です。
「20世紀の終わりから21世紀の初めにかけて、
これだけ「わからないことがある」とわかったこと自体が、
現代物理学の成果であり、大きな前進なのです。」(p.58)
(Willowcafe 外国語学部教員)
「言葉はなぜ生まれたのか」 岡ノ谷一夫/著 石森愛彦/絵 文藝春秋

1章1節には「初めに言(ことば)があった。・・・」とあるが、
言葉がなぜ生まれたのかは、大変不思議なことで、
ことばを使う学問研究・教育に携わる人にとっては大きな関心事である。
この謎に少しでも迫ろうとしている研究者の平易な語り口で、
しかも絵入りの本であるので勧めるものである。
(鈴木眞雄先生 スポーツ健康学部)

