商学部 宝島 格先生から新入生へのメッセージ

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メッセージ

 

養護教諭である著者の、子供たちとの出会いと別れをまとめた本。

 

ピアノが大好きなのに筋ジストロフィーで腕が動かなくなっていく子。

 

何を求めてか、ひたすら歩き続ける子とその母。

 

自分に課せられた制約の中で、子供たち、親たちはどこまでも一途に生きている。

 

著者はそれをどうにかしようとするわけではなく、とにかくただ寄り添おうとする。

 

彼らの過酷な生に、周囲の人間は無力でしかない。

 

無力さに打ちひしがれながらも著者は寄り添う。こんな心根をもったこんな人々が存在することを知って、涙が止まらない。

 

 

著者山元加津子は説教臭い話に持ち出されることも多い人だが、この本を読む

と彼女自身はただひたすら純粋なのだとわかる。心奪われる一冊。

 

 

 

 「ゆうきくんの海

 

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山元加津子著

三五館 1999.10  

 

 

(商学部 宝島 格先生)

 

 

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