スタッフ: 2021年11月アーカイブ

月日が経つのは...

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はじめまして...ではなく、お久しぶりです!

3年半ぶりにこちらの図書館に出戻ってきました。

その昔、当時小学5年生だった息子が学芸会で、劇団四季のミュージカルで有名な

『人間になりたがった猫』のライオネルを演じたというブログを書いたことがあります。

当時は本学に所蔵がなかったのですが、現在は瀬戸図書館に所蔵があるので、ご紹介したいと思います。

『人間になりたがった猫』

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ちなみにその4年後、下の娘が小学5年生の学芸会で演じたのは『ライオンキング』!

ん? どなたか先生の中に劇団四季のファンがいるようですネ☆

(娘はなぜか、自ら志願して悪役の"スカー"をやりました。「とっとと殺せ‼」とかセリフを言っていて、とっても怖かったです~(^_^;)

月日の経つのは早いもので、息子も今や高校3年生...おそらく来年は県外の大学に行き、家を出てしまうと思います。

子供の成長は親にとって誇らしくもあり、また淋しくもあります。

でも大学時代って勉強も遊びも自由に思いっきり楽しめる素敵な時間です♪

こんなコロナ渦ですが、皆さんも貴重な時間を満喫してくださいネ!

(なごやの図書館スタッフ あかトマト)

2年間の休暇

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こんにちは。小豆です。

今回も児童書から紹介させてください。

タイトルは

十五少年漂流記

原題は、

2年間の休暇

十五少年漂流記.jpg

15人の少年たちが漂流後、ほぼ2年間無人島で生活するお話です。

子供の頃に読んで、内容は忘れてもこのタイトルは、ずっと記憶にあって無意識に私のお気に入りとなっていました。

読み返してみて、

山を走り回り、基地を作って遊んでいた子供の頃の私が好きそうな内容でした。

8歳くらいから15歳くらいの少年、15人。

頭の良い子たちです。

学校での勉強もよくできた優秀な子たちのようです。

自然のこと、潮の満ち引き、季節のようす、地球のどのあたりか予測を立てること

などなど、学んだことを活かしています。

勇気と行動力もすばらしいです。

人は15の時にすべてを知り、その後、少しずつ忘れてゆく

そんな言葉を思い出しました。

まさに、彼らの知りうるすべてを駆使しての2年間だったと思います。

途中、どのシーンか忘れましたが、泣けてきました。泣けるシーンではなかったと思います。

その時、私が感じたのは、私たちもこの世で、この地上で、ある意味、探検、冒険をしているようなものではないか、ということです。

終わりの見えない、実際には終わりはあるのですが、そのことをあまり意識しないで、来る日も来る日も、生きるために働き、時に休息、安らぎのひとときを過ごして、また働く。

この繰り返し。

栄華を極めたソロモンも

空の空。

地上の営みは空しいと言っています。

けれど、彼は最後に大切なことにたどり着きました。

話が逸れましたが、探検のお好きな方、子供たちの無人島生活、

一緒にハラハラドキドキしてみませんか。

十五少年漂流記』おすすめします。

(図書館スタッフ:小豆)

先日、滝浪ゼミで、自薦の本を紹介するポップ作りに挑戦しました。
現在、瀬戸の図書館で展示させていただいております。
小学校の現場では、読書週間に合わせて、帯やポップ作りが、よく行われています。
教職を目指す者が多いゼミとしては、実際に作る経験が必要だと考え、取り組んだ次第です。
もちろん読書に親しむ方法のひとつでもあります。
是非、ポップ自体も楽しんで下さい。
 
読書週間は過ぎましたが、秋冬の夜長を読書して過ごしませんか。
滝浪ゼミのおすすめの本です。選書の参考にして下さい。
(過去にビブリオバトルで紹介した本もあります。)

ラインナップは以下の通りです。

 ・『下町不思議町物語』香月日輪 徳間文庫
 ・『増量日本国憲法を口語訳してみたら』長峯信彦 幻冬舎文庫
 ・『ジキルとハイド』ロバート・L・スティーヴンソン 新潮文庫(本学所蔵は岩波文庫版)
 ・『博士の愛した数式』」小川洋子 新潮文庫
 ・『嫌いになれるまで好きでいたいし、自分のことも好きになりたい』ニャン 
KADOKAWA
 ・『スラムダンク勝利学』」辻秀一 集英社
 ・『ぼく モグラ キツネ 馬』チャーリー・マッケンジー 飛鳥新社

(こどもスポーツ教育学科 滝浪)

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顔のないスパイ

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007やミッションインポッシブル、キングスマンなど

スパイ(エージェントや工作員とも言います)を主人公にした映画は人気が高い印象があります。

日本にはぱっと思いつくド派手なスパイ映画はありませんが、

目立たずまさに暗躍するスパイの小説があります。

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柳広司さん作の『ジョーカー・ゲーム』です。

この物語におけるスパイ、すなわち"D機関"出身スパイの心得は

「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。

スパイ映画を見慣れた人には「はてな?」かもしれませんが、

顔のないスパイたちの暗躍には欠かせない心得です。

すべてが嘘で出来ているスパイたちの活躍に

気づけるかどうかというのもこの小説の楽しみかもしれません。

ぜひ手に取ってみてくださいね。

(瀬戸のスタッフ:もんぴぱ)

Little Women~若草物語

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表紙がとてもかわいくて手に取ってみました。

よく知ってる話だけど

読んでみたくなる本です。

若草物語.jpg

あたたかくて切ない物語ですね。

泣けてくるというか心が苦しくなります。

幸せってこんな切なさを胸に抱えた中にあるものかもしれませんね。

個性的な四姉妹ですが

家族を一番に想っていることがよく伝わります。

お母様の愛情は素晴らしいです。

娘たち一人一人をよく理解して

尊重し、必要な助けと

忍耐ある見守り。。。。

若草物語』ぜひ一度、手にとってみてください。

表紙だけでも楽しめます。きっと読みたくなると思います。

(図書館スタッフ:小豆)

『檸檬』や『桜の樹の下には』など、短くも鮮烈な作品の多い梶井基次郎さん。

多くの作品がぱっと読める短さです。

今回ご紹介する『Kの昇天 或はKの溺死』も短いという観点で読みやすい作品です。

ocean_night.png

Kという人物の死をきっかけに手紙のやりとりを始めた2人。

Kは海で溺死した。これは過失なのか、自殺なのか。

Kの死について思い悩む人物が出した手紙への返信で語られる溺死の謎を解く鍵。

  

―「Kくんはとうとう月世界へ行った」と思ったのです。

 

※梶井基次郎『Kの昇天 或はKの溺死』は青空文庫からすぐに読めます。タイトルをクリックしてください。

(瀬戸図書館スタッフ:もんぴぱ)

もう一度食べたいな・・・と思い出す『おやつ』って何ですか。

おやつ.png

ライオンのおやつ

余命宣告を受けた主人公が終の住処に選んだのは、瀬戸内の自然豊かな小さな島でした。

この島にあるホスピス『ライオンの家』の人々は、人生の最期を思い思いに輝いて生ききろうとしています。

週に一度『おやつの時間』があり、生きているうちにもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストすることができるのです。

人生の終わりを意識した時、どのように振舞えば良いのでしょう。

病院で過ごすのも良し、自分の心の望むままに自由に過ごすのも良し・・・だと思います。

「生きることは誰かの光になること。自分の命をすり減らすことで他の誰かの光になる」

私はこの言葉が心に響きました。

元気な身体に戻れなくても満ち足りた心の状態で最期を迎えたいものです。

テーマは重いですが、表現は優しくて温かいです。

2020年本屋大賞ノミネート作品です。(TVでドラマ化もされています)

(瀬戸の図書館スタッフ : かるみあ)

外国の映画を見ていると
機知にとんだ会話を見かけますよね。

「ずいぶんとお早い出勤だねえ。」
なんて大遅刻した人に向かっていってたりするアレ。

こうした会話や話法は「アイロニー(irony)」なんて呼ばれています。
アイロニーは日本語だと「皮肉、あてこすり」などと訳されます。
欧米の文化の中ではよく用いられ、文化理解をする上でも
割と重要視されてたりするようです。

そしてこのアイロニーに似た言葉で「サーカズム」(sarcasm)
というものもあったりします。
こちらは日本語では「嫌み」なんて訳されてますが、
皆さん「皮肉」と「嫌み」ってどう区別してますか?

意外に難問ではないでしょうか。

実は英語の「irony」や「sarcasm」という言葉は
更に広義に捉えられていて、いまだにどのように定義するか
学問的に議論がされ続けている概念なんです。

そんな一端を知ることができる本をご紹介します。

「皮肉」と「嫌み」の心理学

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翻訳本なので文体にちょっとクセがあり
作者の背景が欧米社会であることから
例などがちょーっとなじみがなかったりと
スラスラとは読めない部分もあるかもしれませんが
言語学や文学、国際文化理解、心理学、哲学
この辺の学問に足を突っ込んでいる諸学生には
ひとつの扉を開くような本かもしれません。

試しに読んでみませんか?

(図書館スタッフ:るん)

みなさん、こんにちは!

今回ご紹介するのは、お隣の国韓国からやってきた

「性差別についてどう語るか」をテーマにした本です。

私たちにはことばが必要だ

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著者のイ・ミンギョンさんはこう言います。

性差別について問われたとき、話す側はものすごく労力をかけて話すのに

わかってくれる人は少なく、理解を示してくれたとしても

自分の労力に見合わないほんの少しの理解しか得られないことが多い。

 

この本は韓国で起きた女性刺殺事件をきっかけに書かれました。

加害者である男性が無差別に女性を狙ったことが明白な事件であり、

韓国の女性たちは「被害にあうのは自分だったかもしれない」と声をあげ始めます。

 

性差別について語らなくてはならない。

でも語ろうとしたとき、さまざまな恐怖があなたを襲うかもしれません。

その恐怖から自分を守るには、まずどう語るべきかを知るところから。

それが大きくとも小さくとも1歩に違いありません。

(瀬戸のスタッフ:もんぴぱ)

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