サムライ留学生の恋
明治維新という近代の黎明期、徳川幕府の江戸時代に生まれた9人の若者が軍事、医療、
科学等々当時の最新技術を学ぶため、欧米に留学生として派遣されました。この9人は後世、
高名となる人達で、それぞれに功績をあげた人々です。この人達が異郷の地にあった時にど
の様な「青春」を送り、「恋愛」はどうであったのだろうか。国家からの期待も厚く、その
費用は支給され、背中にかかる使命の重圧も大きかったことと思いますが、独に3人、英に
3人、米に3人派遣され、それぞれ愛し愛される女性ができたことは実に立派という他はあ
りません。ましてや後進国からやって来た青年。皇族の方もいたとはいえ、当時の日本人は
身長も低く、写真で見ても平均的には痩せて、洋服も似合うとは言えなかったでしょう。
そのような日本男児を一人の人間、男性として受け入てくれた異郷の9人の女性の心の広さ
と豊かさに敬服するほかはありません。
結果としてこの恋の行方は、日本の「家」という
壁に阻まれるなど、理解が得られず、「結婚」に向
けては紆余曲折を経て4人の方は断念。ただ、一方
5人の方は苦難の末に結婚され、その子孫の方々は
世界各地に散らばり、営々と息づいておられること
は、素晴らしいことです。
(しろとり図書館スタッフ 東空)