夜のピクニック

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こんにちは、ポテトまるです。

今回は、恩田陸さんの『夜のピクニック』を紹介したいと思います。

夜のピクニック.jpg

この作品は、恩田陸さんの作品の中でもかなり有名な作品なのではないでしょうか。
しかし、私はいままで読んだことがなく、ふとベストセラーと言われる有名作品を読んでみたいと思った際に偶然にも出会うことができました。

内容は、高校の全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、伝統行事「歩行祭」の一日の出来事を描いたものです。

いってしまえば、ただ歩いているだけとも言えるかもしれません。
しかし、歩く中で登場人物たちの心の中の想いと葛藤しながらも、それぞれが向き合う姿がとても印象的でした。

また、途中で風景を表現する描写があるんですが、その表現がとてもきれいなので、是非注目してほしいです。
普段何気なく生活しているだけでは気が付かないけれど、仲間と一緒に大変な思いをしながら見ることで、感動することができる事って確かにありますよね。

ストーリーの語り手が二人いて、視点が切り替わって物語が進んでいくので、それぞれの考えが読者には分かっているというのも斬新で良いなと思いながら読んでいました。

読み終わった後は、自分も登場人物たちと一緒に80キロを歩き終えたのではないかと思うほどの爽やかな感覚になったのを覚えています。

さすが永遠の青春小説だと言われているのが分かる作品で、何度も読み返したくなる物語でした。

夜のピクニック』は瀬戸図書館に所蔵されているので、気になった方、また読み返したくなった方は是非!

(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)

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