2022年3月アーカイブ
今回、紹介させていただくのは、
ある日、突然、夫を亡くした妻の記録
です。
最後の別れの言葉もなく
突然、夫トッドの死を知らされたリサ・ビーマーさんの体験をもとに彼女からのメッセージの詰まった本です。
9.11、あの日、飛行機の中で何があったのか。
最後にトッドと話した交換手のメモから、少しわかりますが、
この電話をしたトッド、そしてそれに対応してしっかりとメモしてくれた交換手の方の冷静さ(実際には冷静ではいられなかったと思いますが)に、神の支えを感じます。交換手の方は、録音の操作をする間に電話が切れてしまうかもしれないと、とっさにメモを取る選択をされたとのことです。
そして、トッドの最後のことば
『レッツロール』はリサさんにとって意味のある言葉でした。
その電話の相手は、間違いなく夫であったと確信されたことでしょう。
私は、この本をたくさんの人に読んでいただきたいと思っています。
拙い紹介文で申し訳ないですが、ぜひ、一度、読んでみてくださいませ。
(図書館スタッフ:小豆)
中学に入ったばかりの頃に星新一のショートショートが面白くて読んでいた中に、この『声の網』がありました。
一話一話は短いのですが全体として一つの長編となっています。
機械に人間が支配されていく恐ろしさに、こんな世界がいつか訪れるのだろうかと衝撃を受けました。
当時インターネットはまだまだ一般的ではなく、まさかという思いと恐怖心とで複雑な気分でした。
が、その後のネット環境の進み具合を見ていると、次第に現実のものとなっているようで、作者の先見の明を感じずにはいられません。
初刊が1970年7月だということを考えると声の網(ネット)という表現にも驚きます。
子どもが読んでも大人が読んでも面白いと思います。
(図書館スタッフ フエルトうさぎ)
ネット上で話題になっていた本が大学図書館にもあったので、ご紹介します。
『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』です。
皆さんはK-POPや韓国のドラマの話をしたときに、誰かから微妙な顔をされたことがありますか?
もしくはその話題に対して苦言を呈しましたか?
「反日」や「嫌韓」という言葉を見たことがありますか?
もしくは使ったことがありますか?
韓国の音楽や文化を楽しむ一方で、日本に生まれた私たちは、よくよく知り、考えなければいけないことがあります。
一見和やかに見えるのにどこかギスギスしたこの関係は、現在もなぜか当たり前に続いてしまっているのが現実です。
大学生の身近な話題からニュースになっている事柄まで、丁寧に書かれています。
なんだかモヤモヤするお隣の国とのこと、一緒に考えてみませんか?
(瀬戸のスタッフ もんぴぱ)
読んだのはだいぶ前、宮部みゆき作品は初期の方が明るくて好きだった。
世相を反映して、犯人像がもやっとして"現代"という感じがする。
ありふれた毎日に潜む「毒」...どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。
暗い...が、さすが宮部みゆき作品は面白い。
もやっとして読後の爽快感はないが、時にはこういうのも良いかも。
財閥企業で社内報を編集する杉村三郎が主人公で、彼の身の上にもいろいろある。
同じ主人公で他にも数作品あり、数年前小泉孝太郎君主演でドラマ化も。
(瀬戸のスタッフ:emirin)
宮部みゆき『名もなき毒』
今日は本ではなくて
映画のおすすめです。
年が明けてしまいましたが、
毎年、12月になると観たくなる映画です。
多くの人の祈りが集まって
ストーリーは始まります。
絶望して自殺を考える主人公に
ディケンズのクリスマスキャロルを思い出させるような
もしも?の世界へ主人公を連れてゆきます。
もしも自分が産まれていなかったら
どんな世界になっていたか?
と考えたことありますか。
私なんていないほうが周りの人は幸せだったんじゃないかと
思ったことあります!!
自分がいなくても
なにも変わらないと思いますか。
NO!
神様は一人一人に大切な役割を与えておられます。
何度も観ている映画ですが、
ラストで毎回、号泣してます。
クリスマスは過ぎてしまいましたが、
あなたがこの記事を読まれたその日がクリスマスです。
ぜひ、一度、この映画を観てくださいな~♪
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは豆太です。
今回はワクチンのすべてを楽しくわかりやすく紹介している一冊を推奨し、
ワクチンの大切さをより気づいていただければ幸いです。
皆さんは天然痘が地球上の自然界から撲滅されたことはご存じですね。
撲滅ワクチンは唯一この痘瘡ワクチンのみです。
現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスもワクチンが開発され、
新型の抗コロナウイルス薬の出番ももうすぐのところまできています。
しかし、ここまでの道のりが並大抵のことではないことも理解して
いただけますね。
さらに最近では新変異ウイルス株(オミクロン株)が流行し、また人々の脅威に
なっています。ワクチンの種類によって効果の差が生じ、細菌の作用機序により
有効性が変わります。
いいタイミングですので、この本を通じて病原体(ウイルス・細菌・カビ等)、
免疫、感染症について学んでみましょう。
(名古屋の図書館スタッフ:豆太)
『闇の守り人』は、国際アンデルセン賞他数多くの賞を受賞した上橋菜穂子の作品で、
「守り人シリーズ」の第2弾。
...などということは全く知らず何年も前に手にした作品。
(アニメ化される前のことです。)
読んでいるうちに引き込まれ、涙があふれました。
バルサと養父ジグロに負わされた苦しい運命―
児童文学がこれほど人間の内面を深く描くのかと驚きました。
何度読んでも泣けるので、購入して手元に置き、今では泣きたいときに読む本となっています。
その後この作者の本を読み漁りましたが、結局一番心に残ったのはこの作品でした。
(図書館スタッフ フエルトうさぎ)
2021年11月19日、米大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手が同年のア・リーグ最優秀選手
(MVP)に選ばれました。投打の二刀流で見せた歴史的な活躍が評価されたことによるもの
です。素晴らしいことは、渡米して4年、肘や膝の怪我にも関わらず、当初から貫いて
きた「二刀流」を実現させたことです。
まず本人の天賦の才能に依ることは間違いありませんが、
彼を支えたのは、高校時代の野球部監督から指導された
目標管理シート(俗にいうマンダラシート)という手法
です。まず大目標を掲げ、それを達成する為に必要な
具体的な項目を洗い出し、これを全部書き、可視化し
実行するというものでした。
そこで今回紹介しますのは『未来を書くことで、どんどん夢は実現する』(本田 健著)
です。夢を、目標をリアルに紙に書くことを繰り返し説いています。目標達成のために
必要な実行項目が意識付けされるからです。なすべきことが見えてくるというものです。
とはいえ、その目標がなかなか見つからないという人が多いのも現実。そういう人の
為に「あなたの人生を変える36の質問ノート」が付録となり、手助けしてくれます。
是非一度お試しください。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
『ハリー・ポッターと賢者の石』の映画が公開されてから、20年が経つそうです!
主人公は代わりましたが、今もシリーズの映画は続いています。
(瀬戸にもしろとりにも本・DVDともにあります!)
この作品では魔法使いの世界はもちろん
英国文化、英国の学校事情なども垣間見ることができます。
寮分けがあったり、寮で点数を競い合ったり、
日本の学校制度に慣れていると「???」と思うことも多いのではないでしょうか。
そこでこんな本をご紹介します。
『パブリック・スクール:イギリス的紳士・淑女のつくられかた』
パブリックスクール≒ホグワーツなので、少し違う点もあるかもしれませんが、
大いに参考になると思います。
アメリカでいう「パブリックスクール(公立校)」ともまた違うものです。
ちなみに『ファンタスティックビースト』で主人公を演じるエディ・レッドメインさんは、
英国でも名門中の名門であるイートン校というパブリックスクールの出身です。
イートン校は燕尾服の制服も有名です。
その土地の文化を理解することで物語をより深く読むことができます。
英国の魔法を楽しみつつ、文化にもぜひ触れてみてください。
(瀬戸のスタッフ:もんぴぱ)