<06>図書館スタッフ: 2022年12月アーカイブ
分厚い本は、時間のある時にゆっくり読みたいですね。
今回は、分厚く、中身も重いお話の紹介です。
とても難しい内容でもありましたので、随分時間をかけてしまいました。
タイトルは
『また、桜の国で』
ゲシュタポ、レジスタンス、ナチスドイツ。。。。と聞くと思い出すのは、
私の場合、古い映画『大脱走』です。
そんな時代のポーランドが舞台のお話です。
戦争は悲惨、繰り返してはいけない
と言葉にしてもそれでは軽すぎますよね。
当時の様子を詳細に調べて書かれているので、文字で読んでも目をそらしたくなるシーンが。。。
ラストちょっと前の、主人公たち三人がそれぞれの役割を果たすため、別れるシーン
映画でいうなら、「じゃぁ」と別れて、さっとシーンが変わり、現代に。。。というような映像が目に浮かぶような。。。。書き方です。
モデルになった方がおられるのかどうかはわかりませんが杉原千畝の名前も出てきますから
まさしくその時代の話です。
国を思うポーランド国民、その中でさらなる被害を受けるユダヤ人。
命、きりきりの状態で、最も優先すべきこと
それぞれの立場、役割を考慮して最善の道を選択した三人。
どうしても伝えたいことがある。
真実を伝えるのは命がけなんだなと、
このことは今の時代でも同じだと私は思います。
真実が自由に伝えられる世界になることを願って
この本をお勧めしたいと思います。
読み終えると『革命のエチュード』が聴きたくなるかも?
この本を読んで、
以前にお勧めしました、俳優の山田純大さんが書かれた本
『命のビザを繋いだ男 : 小辻節三とユダヤ難民』をもう一度、紹介したくなりました。
こちらは、本当にあった話を山田純大さんが探し求め、調べて、その調査の様子も書かれた記録です。
是非、併せてお読みいただけたらと思います。
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、もくもくです。
皆さん、お食事はどうしていますか?
自宅から通っている人はご家族が用意してくださって
一人暮らしの人は自炊しているのでしょうか。
自炊の人は、始めたころは何とか作っても、なかなか続かずにしんどくなって
インスタント食品やコンビニで買って済ませてしまい、
でも健康が気になって、また作ってみるの繰り返し..
心当たりがありますか。
勿論、お料理が好きで苦ではない方や、
家族のために自分が用意しているという方もいると思います。
でも、忙しい時や疲れている時は億劫ですね。
今回はそんな食事についてです。
無理のない生活のリズムをつくり、心身ともに健康であるために
日常の食事は一汁一菜。ごはんと具沢山のお味噌汁で充分で、あれば漬物を添える。
食についてのお話ですが、日本食の文化とその背景など
暮らしの中の食事をとおして、無理をしないけれど雑ではなく、むしろ丁寧に生活していく
ことの大切さを教えてくれます。そして、そのことを実践してきた著者の文章は
やはり丁寧で綺麗に感じられました。
今後、就職などで一人暮らしをする皆さんにも、覚えておいてもらえたらいいなと思います。
しらとり図書館には続編というか『一汁一菜でよいと至るまで』も入っています。
良ければ手にとってみて下さいね。
(名古屋の図書館スタッフ もくもく )
最近、
ふる~い本を読み返しています。
すごく古いので紙は茶色く変色していますが、
たまに読み返すには、良い内容です。
忘れていたことを思い出したり、
はっとさせられたりすることもあって、
古いけど新鮮な本です。
この榎本保郎師は、ちいろば先生の名で有名な牧師です。
三浦綾子さんが榎本牧師の生涯を書いておられます。
『ちいろば先生物語』
子供時代、学生時代、信仰、奥様との出会い、教会開拓、などなど
長い物語ですが、おすすめします。
戦時中、兵役時代では、皆、生きるのに必死で、ひどいこともしないと生きてゆけない、しかし、後に人は本当に罪深い者だと気づかされる。
戦地で出会ったクリスチャンから罪の話を聞かされた時も、自分は正しい人間だ、と反発したことも申し訳なかったと。
彼の言ったことは本当だったとずっと後になって気づきます。
戦地でクリスチャンと出会うということ自体、この人の人生はすでに神に導かれていたとわかりますね。
神は出会いや出来事を通してあなたにもメッセージを送っておられます。
出会いは大切です。誰と出会うか、その出会いをどうとらえるか。
榎本保郎師著の『わたしの出会った人々』という本もあります。
他に榎本保郎師の自伝『ちいろば』
『旧約聖書一日一章』『新約聖書一日一章』などたくさんの本を書かれています。
作者は異なりますが、コミックスの『ちいろば』もあります。
図書館にはありませんが
関心ありましたら、小豆までお知らせくださいませ。
お貸しいたします。
三浦綾子著の『ちいろば先生物語』は、しろとり図書館にあります。
(図書館スタッフ:小豆)
ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
私は以前このブログで、泉鏡花の『外科室』という作品を紹介しました。(その記事はこちら)
今回はその対になる様な作品を見つけたのでご紹介します。
モーリス・ルヴェル『麻酔剤』
ある女性が、麻酔の必要がある手術を受けることになり、恋人がその手術に関わる、という点が共通しているのですが、この作品の女性はすんなりと恋人の手によって麻酔をかけられることを受け入れます。
ただそれに対する恋人は、患者の女性とは秘密の関係であったために恋人の手術に関わる事にためらいを感じます。そして取り返しのつかない悲劇を引き起こしてしまうのです。
同じシチュエーションを描いた物語でも、作者が違えば雰囲気や結末も変わるのですね。2つの作品を読み比べてみるのも楽しいですよ。
※モーリス・ルヴェル『麻酔剤』は青空文庫からすぐに読めます。タイトルをクリックしてください。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)
少し前、とあるアニメでキャラがラップバトルで 孫子の兵法にひっかけて「HEY!HO!」と歌っているのを見て以来、 「孫子の兵法」が気になってしまい、 でも本として読む、原書にあたるのはなかなか骨が折れそうだな、と思っていたら 図書館にとりあえずの入門として読んでみるかと思う本がありました まんがで読破Remixシリーズの 『孫子の兵法/論語』
読んでみて、正直「これではさっぱりわからぬ!!!?」 という感想になってしまったのですが 逆にわからないあまり、少しネットでも調べてみるかといった 気持ちになりまして ちょこーっと調べてみたら そもそも、孫子ってまんま人の名前じゃないんだ!? みたいな発見もありましてですね(学のなさ丸出しですみません...) その他にも本学の図書館には「孫子の兵法」に関する本が いくつかあることも蔵書検索してわかり これからゆっくり調べてみようかな、と思ったので こんな形での本との出会いもありますよ...というお話でした ちなみにこのまんが「論語」も一緒に載ってまして、 なかなかとんでもなお話でしたが(なんかね、牛がいるんですよ...牛...) 読みやすい形になっていますし ああこの言葉知ってるなぁという出会いもありましたので 気になる方はよろしければ借りてみてください
(図書館スタッフ:るん)