オススメ本の最近のブログ記事
みなさんこんにちはピアノです!
今日は哲学エッセイの本『水中の哲学者たち』をご紹介します。
哲学と聞いて、なんだか難しそうだからやめておこう・・・と思ったそこのあなた!ちょっと待って!
このブログを最後まで読んでから判断してみては?
ということでこちらの本、哲学の中でも「哲学対話」についてのエッセイなのですが、はて、哲学対話とは?となる人も多いはずですね。私もこの本を読んで初めて知った一人です。
いろんな人といろんな話題を輪になって話して・聞いて、明確な答えは出ないかもしれないけれど、一つのテーマをみんなで考える時間、それが哲学対話です!
テーマはいろいろで「約束は守らないといけないのか?」や「夢と現実の違いは?」など案外私たちの身近なことがテーマとなっています。こんな素朴な疑問でも胸を張って哲学してると言っていいんですよ。
普段小学校や中学校で哲学対話を行っている著者の永井さん。子供たちと行うテーマでよくあるのが「ひとは何のために生きているのか?」だそうです。
ちょっとした身近な疑問から深い疑問まで、いろんなテーマを扱う醍醐味が哲学対話にはありそうです。
「哲学」というと何を言っているのか分からない、お堅いイメージがありますが、この本では「なぜ?」と思ったらもう哲学の始まりなのだ!と私たちに語りかけてくれています。
そんなこの本の中で私が気に入っているのが「変わる」というエッセイ。「ひとの話をよく聞き、それによって自分の考えが変わること、それを楽しんでください。」という一文に心打たれました。エッセイの全容はぜひ自分の目で読んで確かめてみてくださいね!
ぜひお友達を巻き込んで「哲学対話」してみては?
(名古屋の図書館スタッフ ピアノ)
こんにちは、もくもくです。
今回ご紹介する作品は、『名画を見る眼:カラー版,1』です。
著者は長年にわたり西洋美術の研究、普及活動をリードされ、
国立西洋美術館や大原美術館の館長をつとめた方で、2024/10/17に逝去されました。
ファン・アイクからマネ、ルネサンスから印象派直前までの有名な15作品を紹介しており
初版から半世紀もたつのですが、丁寧で読みやすいうえに、
その絵画や画家の網羅的な解説は言うまでもなく、絵のもつ全体的な雰囲気や
空気感までも文章で表してしまうところが、読者を魅了し続けます。
ただ美術館へ行き作品を楽しむのも素敵ですが、社会的要請や人間関係など
色々な要素が絡み合ってそれぞれの名画がうまれたという背景を知ることで、
より楽しさが増すのではないでしょうか。
幸いにも優れた美術作品に出合える機会が色々とありますね。
その中に本書に書いてある画家があれば、出かける前に、
勿論出かけた後でも読んでみては如何でしょう。
作品との距離が前よりも近く感じられるかもしれません。
(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)
~樹木希林のことば~
樹木希林さんは個性的な女優でした。2018年にお亡くなりになるまで10年以上
「がん」と闘っておいでで、その間マネージャーもなし、自宅のファックスにて仕事
の依頼を受け、撮影現場までは自からの運転で出かけるというワン(ウー)マンプレー。
自宅は都内の大きなお屋敷であったようですが、早くから断捨離に努め、ほとんど
身軽な生活であったようです。演技スタイルはどちらかといえばコミカル、そして
どちらかといえばシニカル(冷ややか)、そして目つきは怖い。
ただ、ご本人のお言葉を伺えば、随分以前から達観するところあり、自分を身の丈
より大きく見せることはなく、どちらかといえばありのままに表現することに心がけ
た女優人生であったようです。
そんな修行僧(尼)のような生き様の彼女の日々の思いと言葉がここに綴られています。
(しろとり図書館スタッフ 東空)
こんにちは、スタッフゆまたろうです。
「あぶり餅」を食べたくてたまらなくなったので
京都に行ってきました。
あぶり餅とは、
一口大のきな粉をまぶしたお餅を竹串にさし、
炭火で炙り白味噌たれを絡めたものです。
甘く少し焦げた部分が香ばしく、癖になるおいしさです。
京都の今宮神社の参道で食べることが出来、
病気封じ・厄除けのご利益があるそうです。
今回十数年ぶりに食べましたが、
これを食べるためだけでも、来たかいがあるなという味でした。
みなさんもぜひ一度食べてみてください。
今回の京都旅行では下記旅行ガイドが役立ちました。
『ことりっぷ 京都』
『manimani 京都』
『tab!tte 京都』
『ココミル 京都』
貸出も可能なので、
みなさんもぜひ旅のお供にご活用ください!
(なごやの図書館スタッフ ゆまたろう)
本年、大阪万博協会副会長にして、前京都精華大学教授・学長のウスビ・サコ。
1966年、西アフリカのマリ共和国に生まれ、1991年来日。
建築を専攻し「京都の町屋再生」などを手掛け、「世界の居住空間」「コミュティ
再生」をテーマとして取り組むようになる。西アフリカ時代の経験を活かし、
人間・社会と人が集まる空間の関係性をより良いものにする研究にも取り組む。
多文化共生を目指すにあたっては、垣根を垣根とも思わない。
「にぎやかでよろしいね (うるさくて迷惑です?!) 」
コミュニケーションにあたってはバンバラ語、マリンケ語、英語、フランス語、
中国語、関西弁を操るマルチリンガル。
日本の人たちに問います。「なんでやねん」?!
(しろとり図書館スタッフ 東空)
こんにちは、もくもくです。
今回ご紹介するのは、短編集『月まで3キロ』です。
ドラマの原作で作者をご存知の方がいるかもしれません。
主人公達は、出口のないような悩みを抱えている大人や子供です。
その悩みが劇的に解決されるわけではないけれど、
偶然の誰かとの出会いが、それを乗り越える助けとなり、明るい光が見えてくる。
作者が地球惑星科学専攻というのも、物語の構成に大きく関わっていますが
上手く内容に溶けこませていて、専門的な知識もすんなりと入ってきます。
読み進めるうちに、感情曲線があがっていく素敵な物語たちです。
(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)
映画化やドラマ化された作品も多く知名度の高い作家、東野圭吾。
どれを読んでも面白く、ドラマ化された『ガリレオシリーズ』も有名。
個人的には切なさを感じる作品が特に良いと思っている。
そんな作品を紹介したい。
ガリレオシリーズ第3作で、2008年に福山雅治主演で映画化された。
捜査線上に浮かんだのは、湯川の大学時代の友人で天才数学者の石神だった...。
命がけの純愛が生んだ犯罪。
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。
ラストがまた、切なすぎる...。
(瀬戸のスタッフ:emirin)
少し前に
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』という映画を観ました。
作家サリンジャーへのファンレターに返事を書くという仕事に就いた主人公
彼女はサリンジャーの作品を読んでいない。
実のところ私も最近、読もうとしたのですが最初の数ページで挫折しています。
主人公はサリンジャーに送られてくるファンレターを読むうち
次第にサリンジャーに関心をもつようになります。
実は彼女にはあきらめかけた夢がありました。
ついに彼女はサリンジャー本人からの電話をとってしまうのです。
彼女の夢への道は開かれるのか?
なんとなく興味を持って、この映画の原作
『サリンジャーと過ごした日々』を読んでみたいと思いました。
この本は『愛知県図書館横断検索愛蔵くん』から検索してお近くの所蔵館を見つけてくださいませ。
そして、挫折した私もついに再度、挑戦してみることにしました。
『ライ麦畑でつかまえて』野崎孝訳
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』村上春樹訳
こちらの2冊はどちらも瀬戸図書館にあります。
(瀬戸図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、ポテトまるです。
今回は、『六人の嘘つきな大学生』という作品を紹介します。
2022年の本屋大賞にもノミネートされていた作品です。
急成長中のIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った6人の就活中の大学生が、内定の枠を巡って繰り広げるサスペンスストーリーとなっています。
映画化もされたので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
私が作中で印象だったのは、物語が進む中で、登場人物一人一人の印象が二転三転していくところです。
ついさっきまで信頼していた相手の悪い部分を知ったことで、それまでの関係が一気に崩れてしまうところがリアルで、人間らしいなと感じました。
人間は誰しも善と悪の二面性を持っていて、自分の中の物差しだけで判断すると、相手の本当の姿が見えないこともあるということを改めて考えさせられる作品でした。
物語の最後には散りばめられた伏線がどんどん回収されていく爽快感も味わえたので、ミステリーが好きな人にはオススメな作品です。
皆さん是非読んでみてください。
(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)
Nintendo DS用ソフトの「脳トレ」を監修している筆者が、脳機能の発達に関する研究で読書の大切さを取り上げています。紙の本を読むこととタブレットやスマホで読むことの違いについても触れられていてとても興味深く思いました。
自分が普段なんとなく感じていることが、研究結果として現れていることに納得感がありました。
コロナ以降子どもたちが学校でタブレットを使っていますが、こちらについてもその危うさに触れられています。
MRIなどを使った調査によると電子機器を見ているとき脳はリラックス状態になっていてあまり働いていないとか。
脳の発達には子どもにとっても高齢者にとっても読書(そして音読!)が有効なのだそう。
本好きにはもちろん、子育て世代や年配の方にも読んでみる価値があると思います。
【図書館スタッフ:フエルトうさぎ】