オススメ本の最近のブログ記事
幼少の頃に読んだことがあるけど、話の内容は忘れてしまった。そんな本はありませんか?
子供向けの内容だと思っていた本が、大人になって読んでみると、こんなに深い内容だったのか。と驚くであろう(?!)本を紹介します。
Burnett, Frances Hodgson, 1849-1924(バーネット・フランシス ホジソン)著『秘密の花園』です。
「小公女」、「小公子」の著者でもあります。
主人公のメアリーはある日突然、悪性のコレラの流行で両親や使用人たちが急逝し、天涯孤独となってしまいます。
彼女は仕事人間の父と遊び惚ける母に放任され、我儘で気難しく、孤独な少女でした。
そんな主人公が血の繋がらない(メアリーの父方の伯母の夫)伯父・クレイブンに引き取られます。
読み進めるうちに、次々と主人公が感じる謎や違和感に私たちも引き込まれいくでしょう。
そこには、様々な「秘密」が隠されているのですから...
さあ、手に取って「秘密」を覗いてみませんか?
瀬戸図書館スタッフ:みんみん
『秘密の花園』バーネット著 ; 土屋京子訳 光文社 古典新訳文庫
ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
皆さんはドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことはありますか?
作者とタイトル、大まかなあらすじと登場人物を2,3人知ってる、くらいの方が大多数だと思います。とても有名な作品だけどなんだか堅苦しそうだし結構な長編だから、あまり読む気にはならないな......なんて思ったり。
現に私もそうでした。数か月前に実際に読んで、あまりの面白さと読みやすさに驚いたものです。
今回ご紹介するのは、『罪と罰』を読んだことのない4人がこの作品について語る読書会の記録です。
『「罪と罰」を読まない』
作品を読まずに読書会をするなんて、そんなのアリ?!と思われるかもしれませんが、
これも『罪と罰』が誰もがタイトルを知る超有名作だからこそ出来ることなんでしょう。
本の前半では、4人の読書会メンバーがおぼろげな知識をもとに、また時々作品の一部を覗き見しながらストーリーを推理し話し合っています。
そして後半ではメンバーが実際に「罪と罰」を読んだ後に、推理の答え合わせをしつつ、作品についてしっかり語り合っています。
もちろん作品の内容にしっかり触れているので、ネタバレを気にする方はご注意ください。
今回ご紹介した『「罪と罰」を読まない』だけでなく、『罪と罰』そのものもおすすめです。
確かに登場人物の名前や作中の文化、習慣にはなじみがないのでそこが少しネックになるのは否めませんが、長さを感じさせないほど惹きこまれるし、主人公の犯行前後の心理描写が細やかでリアリティたっぷりのスリル満点のエンタメ犯罪小説です。
本学の図書館が所蔵している翻訳は瀬戸としろとりで4種類ほどなので、ぜひともお好みの翻訳で読んでみてくださいね。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)
それまでは世間の常識・自分にとっても当たり前
そう思っていたものが「そうではないのではないか?」
という疑問や気付きを得るというのは
場合によってはその後の人生や世界を左右するほどの
とても大きな衝撃があるものなのかもしれません
その瞬間に出会ってしまったら
人はどうするのでしょうか
この漫画はそんな衝撃に出会ってしまった人達の物語
地球はほかの惑星とともに太陽の周りを
自転・公転しつつ動いているとする地動説をめぐり
人は時に己の感動、正義、信仰、絶望、信念
いろんなものに翻弄されながら
物語の主人公となっていったり、悪者となったりしていきます
最近アニメ化もされ
色々考えさせられるお話です
こちらの全8集は名古屋キャンパス曙館3Fの図書館にあります
館内のみで閲覧可能ですので
講義の合間に読んでみてはいかがでしょうか
(図書館スタッフ:るん)
問題解決のための代表的思考法の類として①批判的思考(クリティカルシンキング)
②論理的思考 (ロジカルシンキング)、③水平思考(ラテラルシンキング)等々があり
ますが、本書では研究テーマの見つけ方、そのテーマに対する思索の深め方について、
思考のための有効なプロセスを「体験的」に取り上げてくれています。
それを表しているのが、「朝の頭はそれだけで能率的」「思考の整理方法として寝か
せる」「発想のもとは個性である」「積んどく」「如何にうまく忘れるか」「とにか
く書いてみる」「声に出してみると脳は違った働きをする」等々のキーワード群です。
本著旧版は40年以上にわたり多くの学生に読まれ、思考法のバイブルともいうべ
き存在てす。昨今の生成AIの伸展では、「コンピューター」の情報の記憶と再生とい
う機能をさらに超えて、膨大な情報量をもとに人間の思考の個性にも迫りつつありま
す。これに頼り切ってしまえば独自性は到底育まれません。これを取り込みつつも、
更に今一度、今一歩、自分らしい「考え」とははいかにあるべきかということについ
て考えるべき時と言えるでしょう。
『思考の整理学 ワイド新版』-外山樹比古
(しろとり図書館スタッフ 東空)
今日紹介するのは『成瀬は天下を取りにいく』だ。
なるべく目立たず、皆と同調しながら穏やかな日常を送っていきたいと思っている人が大半の世の中。
成瀬あかりは周囲の視線なんてお構いなしで入学式当日に突然丸坊主頭にしてきたり、お笑いの頂点M-1グランプリにいきなりエントリーしたりしてしまうすごすぎる女子高生だ。
こんな子はいないだろうなと思いつつもこういう人になりたいと読後に清々しく思える内容だった。
人生は結果より、やりたいと思うことに挑戦し続ける事でキラキラ輝くのだと教えてくれた。
私も年齢を言い訳にせずに、挑戦することで得られる新しい世界に向かってワクワクしながら突き進められる人になりたい。
全体的に読みやすくて学生さんにおすすめしたい本だ。
※ 2024年「本屋大賞」受賞作品
(瀬戸図書館スタッフ:かるみあ)
何十年ぶりかで読み返してみました。
『星の王子さま』
子ども向けのお話なのかもしれませんが、大人になってから、あるいは私のように随分と歳を重ねてから読み返すと忘れていた"とても大切なこと"に気づかせてくれる大人のための本とも言えると思います。有名な本ですから、「読んだことある!」という方、たくさんおられると思います。
年数を隔てたのち、もう一度、読んでみませんか?
☆私の気になったことば、少しだけ紹介
①大切なものは目に見えない←これはとても有名なことばですね。
これとお仲間的なことば、もう一つ
②『砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているから、
家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えない
③水は心にいいものかもしれないな
④お別れのときが近づいた時のことば
「遠すぎるんだよ。ぼく、とてもこのからだ、持ってけないの。
重すぎるんだもの。」
ぼくはだまっていました。
「でも、それ、そこらにほおりだされた古いぬけがらとおんなじなんだ。
かなしかないよ、古いぬけがらなんて‥‥」
私たちの死の時を重ねてみました。
天国に持ってゆけないものは手放さなければなりません。
本当に必要なもの、目に見えない大切なものは、どこに行っても一緒です。
星の王子さまは今、どこにいるのでしょうね。
『星の王子さま』は、しろとり図書館の文庫・新書コーナーにあります。
その他にも、英語や他の言語で読む星の王子さま、関連する本、たくさんあります。
『図書館のホームページ』から検索してみてくださいね🌸
写真は私のアルバムより
(図書館スタッフ:小豆)
こんにちは、ポテトまるです。
皆さんは、好きな小説のジャンルはありますか。
ミステリーやSF、恋愛、青春、ホラーなど様々なジャンルの種類があって、自分の中で"こういうストーリーが好き"というのがある方も多いのではないでしょうか。
私もミステリーのジャンルが好きでよく読んでいるんですが、それ以外のジャンルはあまり読んでいませんでした。
今回紹介する『ノウイットオール : あなただけが知っている』は5つの異なるジャンルの物語が収録されています。
ですので、きっと皆さんの好きなジャンルも含まれているはず!そして今まで読んでこなかったジャンルに挑戦するという意味でも、すごく入りやすい作品だと思います。
一つ一つは全く別ジャンルのお話なんですが、少しずつお互いの物語が影響しあっています。
登場人物同士のつながりもあるので新しいジャンルでも、楽しく読めるのではないかと感じました!
どう物語がどう繋がっているのかが気になって、ページをめくる手が止まらず、一気読みをしてしまいました。
中でも私は、高校生二人組が「M-1グランプリ」出場を目指すお話がお気に入りです。(ちなみにジャンルは"青春"になります)
あまり書くと、ネタバレになってしまうので控えますが、とにかく最後まで読んだときに、私は衝撃を受けました。
その点も含めて、読み終わった後、もう一度読みたくなること間違いなしですよ。
(名古屋の図書館スタッフ ポテトまる)
みなさん『バムとケロ』シリーズの絵本を知っていますか?
しっかり者の犬(とは判断し辛い)のバムと子供っぽいカエルのケロちゃんの楽しい日々を描いた絵本です。
一頁の中のコマ割りが多くて、個人的には読み聞かせをするなら少人数がお勧めかと思います。
この絵本は子供たちにも人気ですが、私も大好きです。
まるで画集に物語がついていると言っても良いくらい
頁の隅々まで丁寧に描かれていています。
インテリアの小物ひとつひとつや落ち葉の葉脈に至るまで・・・。
とにかく書き込み細かくてずっと見ていても飽きることがないです。
瀬戸図書館には『バムとケロのもりのこや』を所蔵しています。
ぜひ一度手に取っていただいて
バムケロシリーズの魅力を知ってもらいたいです。
(瀬戸の図書館スタッフ:かるみあ)
いつもと違う道を選んで歩いていたら
こんな看板を見つけました
二葉亭四迷、一度は学校の授業で聞いたことありませんか
有名な『浮雲』という作品を残した日本の小説家です
その人が、幼年期過ごした家の跡地が
なんと名古屋市内にあるらしい
東京生まれの二葉亭四迷ですが
母方の実家のある名古屋で
過ごしていた時期があったことを
こちらの看板で初めて知りました
いやぁいろんな道を歩いてみるものです
さて、これを機にと
本学図書館に彼の作品があるか探してみました
ありました、岩波文庫版の『浮雲』
落語のような、リズミカルな会話が軽快で
現代とは違う言い回しなども解説付き
1880年代に書かれた作品ながら
割と調子よく読めてしまいます
しろとり図書館に所蔵しています
たまにはこんな本との出会いもいかがでしょうか
(図書館スタッフ:るん)
ミステリーを始め、幅広いジャンルで活躍する赤川次郎。
多くのミステリー小説シリーズが人気で、あまりにも有名な作家である。
テンポ良く会話が進んで、読みやすい文章。
気に入ったシリーズが見つかると、つい次々と読んでしまう。
シリーズといっても、順番に読まなくても大丈夫。
中でも、赤川次郎初の時代小説シリーズを紹介したい。
江戸の町で噂の盗賊、「鼠」。その正体は、「甘酒屋次郎吉」として知られる遊び人。
妹で小太刀の達人・小袖とともに、次郎吉は江戸の町の様々な事件を解決する。
(瀬戸の図書館スタッフ:emirin)