スタッフ: 2020年9月アーカイブ
皆さまごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
私には子供の頃から大切にしているクマのぬいぐるみがあります。
彼(彼女?)はどんな時も静かに私に寄り添い、ささやかな心の支えとなってくれています。
きっと皆さんにも、そんなぬいぐるみがいるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、ぬいぐるみを世に広めた人の物語です。
『マルガレーテ・シュタイフ物語』
ぬいぐるみブランドとして有名なシュタイフ社を設立した女性の伝記です。
彼女がどういう人生を歩み、どういった経緯で会社を立ち上げたのかを知れば、
ぬいぐるみたちへの愛しさが増すのではないでしょうか。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)
今年はおうち時間がぐっと増えたので、
わたしも世の皆さんと同じように、家のあちこちを掃除してみたり、
断捨離をしてみたり、あれこれお菓子を作ったり、おうち時間を過ごしています。
それはそれで結構たのしくて、料理も今まで作ったことのないものに
挑戦してみようかなと思っていたところに、気になる本を見つけました。
『おからレシピ』
おからは<ヘルシーな食材>という認識くらいしかなかったのですが、
この本には、おからで作るレシピがたくさん紹介されていて、
あらためて、おからのポテンシャルの高さに感心してしまいます。
大豆の栄養とうまみがたっぷりなおから。
作ってみたくなる料理が満載ですよ。
(なごやの図書館スタッフ 春)
雨音を聞きながら部屋の片付けをしていたら、若かりし頃に戴いた大量の手紙が出てきました。
封筒の中から出てくる色とりどりの模様の便箋や癖のある直筆の文字は、その人の人となりを表していて眺めているだけで心が温かくなりますね。
思えば最近は何事もメールやラインで済ませてしまう事が多く、ゆっくり便箋に想いを綴る機会も少なくなってしまいましたね。
メールの手軽さも良いけれど、時間を惜しまず一文字一文字に心を籠める手紙の良さも再認識したところで・・・・
今回は手紙に関する本をご紹介致しましょう。
葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』
ある日主人公が仕事場のセメント樽の中で小さな木箱を見つけます。
自宅に持ち帰り、その木箱を開けてみると、中にはボロ切れに包まれた手紙が入っていました。
そしてその手紙に書かれていた送り手の思いとは・・・
『このような怪奇的な手紙もあるのか!』と私が非常に大きな衝撃を受けた1冊です。
プロレタリア文学を象徴するような1冊ですが、蒸し暑いこの時期をヒンヤリ涼しくしてくれるおすすめの1冊です。
(プロレタリア文学:1920年代から1930年代前半にかけて流行した文学で、虐げられた労働者の直面する厳しい現状を描いたもの)
かつては国語の教科書にも取り扱われていた作品ですが、今一度読み返してみるとまた違った印象を受けるのではないでしょうか。
※葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』は、青空文庫からすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(瀬戸の図書館スタッフ:かるみあ)
みなさん、こんにちは。スタッフのにこいちです。
本学名古屋キャンパスしろとりには、曙館3階図書館のほかに
翼館2階に「法学部資料室」という図書室があります。
「法学部」とあるので、法学部の学生しか利用できないの?と
思われがちですが、全学部の学生さん利用可能です!
ただ、置いてある資料はちょっと難しそうな法学系の図書や雑誌です。
さて、今日はその中から『はじめての法律学:HとJの物語』を紹介します。
法律って難しそうだな~と思っているそこのあなた!
こちらの本はまず、事故を起こした事により人生が変わってしまったHくんと
その事故の被害者であるJさんを軸に、ストーリに沿って法律を学べる作りになっています。
エピソードごとに関連した法律が出てくるため、とても読みやすく、法律の基礎を学びやすい1冊になっています。
私たちの生活は法律によって支えられています。
知っているから防げる・対処できることも多いので、法律を学ぶことは自分にとって、とてもプラスになると思います。
是非、法学部以外の学生さんも読んでみてください!
(なごやの図書館スタッフ:にこいち)
こんにちは。スタッフのにこいちです。
みなさんは推理小説やアニメは好きですか?
アニメといえば、「真実はいつも1つ!」の決め台詞のアニメがとっても人気ですよね。
どんな難事件でも、見た目は子供頭脳は大人な彼が解決してくれます。
そう、真実はいつも1つ!のはずですが今回紹介する話は
いったいどれが真実なの??誰が言っていることが正しいの?というお話です。
芥川龍之介著『藪の中』
〈あらすじ〉
藪の中で男性の死体が発見された。
関係した人たちに話を聞いていくが、証言は微妙に食い違い
真相はますます見えなくなっていく...
人は自分に都合がいいよう、真実を捻じ曲げます。
それが亡くなった被害者本人だったとしても。
ちなみに「藪の中」という言葉はこのお話が語源になっています。
※芥川龍之介『藪の中』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(なごやの図書館スタッフ:にこいち)
皆さまごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
「お金と幸せ」というテーマは、今まで多くの人が考え、悩まされてきました。
お金があればある程幸せになれる、というのはいささか安易な考えですが、
貧しくても心がけ次第で幸せを感じられるというにも、限界があります。
芥川龍之介『杜子春』
金持ちの息子だった青年の杜子春は、財産を使い果たして都の片隅で途方にくれていた。
通りかかった見知らぬ老人のお告げにより大金を手に入れるものの、あっという間に使い果たしてしまう。
その後何度か大金を手にしては使い果たすのを繰り返すうちに、杜子春はある考えを抱く。
思いがけず大金を手に入れたらどうするか、というのはおそらく誰もが一度はする空想ですが、
実際に大金が手に入ったとしても、幸せになれるとは限らないようです。
私個人の認識としては、お金は幸せになるためのものというより、不幸を退けるためのもの、と考えています。
あなたはお金と幸せについて、どう考えますか?
※芥川龍之介『杜子春』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(なごやの図書館スタッフ かえるまんじゅう)