山月記
こんにちは、もくもくです。
今回ご紹介する作品は、中国の古典をもとに書かれた作品で,
高名な詩人になる望みに破れ、虎になった男が自分の数奇な運命を友人に語る変身譚。
某アニメから興味を持たれた方もいるかもしれません。
中島敦の『山月記』です。
教科書でふれた方も多いと思います。
"己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。
かといって、又、己は俗物の間にすることも潔ぎよしとしなかった。"
この場面は切なさを感じさせますね。
臆病な自尊心と尊大な羞恥心のために他者との交流を断ってしまう。
ここまで強くはなくても、誰しも心当たりがある思いではないでしょうか。
漢文古典に対する素養が深く、漢文的で硬質な文体を特徴とする
著者はこの作品と「文字禍」という作品で文壇デビューしました。
今、読み返してみると授業で読んだ時とは、違った感想を抱くかもしれません。
青空文庫では新仮名・旧仮名で、図書館所蔵では他にもマンガ版などがありますので、
お好きなものを読んでみてください。
(名古屋の図書館スタッフ:もくもく)