寝たいときに寝たいだけ寝るのが一番

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皆様こんにちは、勝山道です。

「春眠暁を覚えず」ということわざがありますよね。おおよそ、なかなか起きられない状態を指して使われることの多い言葉です。

春の眠りは心地よいものです。暑くもなく寒くもなく空気に険もなし。いくらでも寝ていられますが......それは春に限ったことでもないのでは?

 

たしかに夏は寝苦しい夜もあるでしょうが、窓を開け放って風や音を感じながら寝たりするのも風流でしょう。今となってはエアコンや扇風機もありますしね。

秋は夏と冬のはざまに揺れる難しさがあるものの、春に次いで気候が安定しています。むしろ寝るにはもってこいの季節ですね。

冬に関しては、なかなか起きられないという意味を広義に捉えれば、むしろこのような語句表現において春よりも適役の可能性さえあります。布団から出られない人も多いことでしょう。

 

......このように、このことわざが生まれたのは空調も扇風機もこたつも床暖房もなんにもない時代であるという事実を無視してしまえば、このようなことだって言えるのです。

果たして眠りとは何なのか? そこに時節や気候による大きな違いは認められるのか? 今回紹介させていただく本におきまして、この疑念の列挙はほとんど関係のないものです。それではどうぞ。

 

人類冬眠計画 : 生死のはざまに踏み込む

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著者の砂川玄志郎氏は、ざっくり言えば研究者の方。医療に従事した経験から「人類も冬眠させることはできないのか?」という疑念に挑むようになるのです。

本著ではそれに至る過程から、つまり冬眠の研究ではなく医療に従事しているところから話が始まるのですが、まぁこれがなかなか読ませるものでして。

後半になると専門用語が大量に出てくる章もあったりしますが、基本的にはそれほど硬い文章ではありません。むしろ読みやすいと感じるほど。

人工冬眠という物語のような現象を真正面から再現しようとする、というテーマ自体に興味があるならば、難なく読み進められるのではないでしょうか。

 

専門性の高い部分もありますが、ぜひとも挑戦してみてください。

そんな人類冬眠計画 : 生死のはざまに踏み込むはしろとり図書館3階に所蔵されています。ご興味あります方は是非お立ち寄りください。


それでは失礼いたします。

 

 

(しろとり図書館スタッフ:勝山道)

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