自由への道
奴隷解放に命をかけたハリエット・タブマンの物語を読みました。
児童書ですが、ショッキングな内容でした。
南北戦争より少し前、まだ自由州と奴隷州と別れていたアメリカでの話です。
そんな時代に生まれたハリエットは、6歳で働きに出されます。
上手に働けなくて、ひどい扱いを受けて、戻されること数回、それでもなんとか仕事ができるようにはなりましたが、彼女の心には自由州へ行きたいという思いがどんどん大きくなっていきます。そんな中、奴隷制度に反対する人との出会いを通して、自由州、北への道が開けます。多くの人の助けを得ながら、ついに北にたどり着いた彼女ですが、残してきた家族のこと、同じ黒人たちのことが気になります。やがて、彼女は、奴隷たちを助ける秘密組織『地下鉄道』の方々と協力してたくさんの奴隷たちを北へ導くことになります。そのことから、彼女は黒人たちのモーセと呼ばれるようになりました。南北戦争の時には、北軍の助けもしました。
※モーセ:ユダヤ民族をエジプトの地から救い出した人物の名前 (参:『聖書』出エジプト記)
南北戦争が終わって奴隷開放宣言がなされても、それですべてが解決というわけではありません。現代にも続いている問題も山積みです。
彼女の物語を通して、今も残る問題についても知ることができると思います。
★『自由への道-奴隷解放に命をかけた黒人女性 ハリエット・タブマンの物語 』
の所蔵館(県内)は『愛知県図書館 横断検索 愛蔵くん』で調べることができます。
★しろとり図書館にもハリエットの関連図書あります。
以下2冊、探してみました。
最近読んでる、『海嶺』や『音吉伝』とほぼ同じ時代の実話です。それぞれの生涯を思うと胸が痛みます。
人はどこから来てどこに行くのか、今、そんなメッセージを発しているような物語ですね。
(図書館スタッフ:小豆)
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