二冊二色
皆様こんにちは、勝山道です。
何を隠そう私、基本的に本を読みません。こうしてブログに記事を書く度その体たらくを誤魔化し誤魔化し、どうにかこうにか白日の下に晒しているわけです。
とはいえ、好きな本のジャンルというものはいくつかあります。その中でもとりわけエッセイなぞは本が読みたい気分になると、つい手に取ってしまうことがあります。
人様の話というのはそれだけで面白い。それを本に書いて売るというならさぞ面白かろうと期待するも一興、さぞ面白おかしく脚色しておろうと斜に構えるのも一興。
なんにせよ、内容の面白さだけが真実なのです。それ故このような無粋を楽しむ余地さえあると言えるのではないでしょうか......どうでしょうか?
というふうにエッセイを楽しんでいる人間の戯言が参考になるかは分かりませんが、最近また二冊ほど読みましたのでご紹介させていただきます。
前者はさくらももこ、後者はオードリー若林の著作。
双方ともに分類としてはエッセイなのですが、その内容には異なる傾向が認められる......と思い至りましたので、簡単な比較を下記に。適切かどうかはこの際捨て置きましょう。
『もものかんづめ』は自らに起きたことや身の回りの出来事を綴り、それに対する感想や対応をシニカルに描写することが多い一方、『ナナメの夕暮れ』はひたすら内省的。こういうことがあったけど自分はこうだった、それは自分がこうだからだ、という展開が目立ちます。
同じジャンルとはいえ、書き手の傾向が異なれば受ける印象も異なります。どちらのほうが好みかというのは読み手次第ですが、私としましてはどちらも楽しく読ませていただきました。
強いて評するなら前者のほうが面白く、後者のほうが共感するという楽しみ方でした。どちらもよいものです。
そのような違いがあるかもしれない『もものかんづめ』『ナナメの夕暮れ』はどちらもしろとり図書館3階に所蔵されています。ご興味あります方は是非お立ち寄りください。
それでは失礼いたします。
(しろとり図書館スタッフ:勝山道)
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