帆神(ほしん)

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こんにちは豆太です。

今回は北前船を馳せた男 ・工楽松右衛門 (幼名 牛頭丸)の「夢の帆」は俺が作ると言って

江戸海運に革命を起こした男の堂々たる航跡を紹介します。

帆神

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播州高砂の漁師の倅から身を起こし、名立たる船乗りとなり、時代を先取りする海商になる。

若い時の数々の経験から千石船の弱点だった帆の改良に自ら取り組み、苦難の末に画期的な

「松右衛門帆」完成させる。

あの高田屋嘉兵衛が憧れた知られざる快男児を活写する長編歴史小説。

この本の読みどころは、江戸時代の北前船の航海のありさまです。

幼少のころから海が好きで故郷の播州高砂から金刀比羅宮までの船旅から始まり、拠点となっ

た兵庫津(現在の神戸)の賑わい、大坂の活気ある商いのさまを事細かに描写しています。

日本海から蝦夷地に至る北前船の危険な航海など海洋小説として魅力たっぷり味わえます。

また、若き日の恋愛にも触れており、幼き頃のあこがれの人 千鳥、苦しいときに慰めてくれた

小浪、苦楽を共にした同志ともいえる妻 、そして航海先の越後で出会う 八知、四人の女性の

姿が男は船のように仕事に行き、女は船のように仕事に行った男を迎えるための港を演じて

いるところがたまらなく魅力的に描かれています。

女性作家ならではの繊細な女性の気持ちを説くと読んでください。

(名古屋図書館スタッフ:豆太)

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