軽石の生い立ちは全然軽くない

| | トラックバック(0)

沖縄の海岸で大量の軽石が漂着してきて、エメラルドグリーンの海が灰色の海と化しているらしいです。

なんでも8月に小笠原諸島の海底火山『福徳岡ノ場』が戦後最大級の大噴火をして、その時放出された軽石が数か月の時を経て約1,400キロも離れた沖縄の地に流れ着いたとか。

「灰色の海の沖縄なんて、行きたくないな・・・」

「だいたい軽石なんて、かかとを削った遠い記憶があるだけで近頃めっきりお目にかかっていないな・・・」

な~んて思っていたら、当館にこんな本がありました。

『軽石:海底火山からのメッセージ

karuishi.jpg

実は1986年にも同じ『福徳岡ノ場』で噴火があったのです。そしてその時、沖縄の海岸に流れ着いた軽石をたまたま拾った著者が、なんとその軽石から海底火山の研究をし始めてその成果についてまとめている本なのです。

かかとを削るだけではもったいない。

軽石を知れば地中深くにうごめく熱いマグマの、そして壮大な地球の声が聞こえてくるのです。

きっと灰色の海の沖縄にも行ってみたくなりますよ。

(瀬戸のスタッフ : かるみあ)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 軽石の生い立ちは全然軽くない

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/8352

栞輪漫画へ
  • YouTube折り方動画へ

  • ※画像をクリックすると漫画の原稿が表示されます。

    蔵書検索

    アーカイブ