けもの道の途中
皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。
ここ最近、名古屋学院大学の学生がスポーツにおいて躍進されている印象がとても強くあります。
野球やバスケのプロとして活動している卒業生も記憶に新しいですし、なにより今年のパラリンピックに出場、銅メダルを獲得された陸上の大島健吾選手は在学生です。
素晴らしいことです。何一つ自らの身で成した訳でもないというのに、どこか誇らしくすらあります。皆々様のこれからの活躍にも期待しております。
さて、皆様はご存じでしょうか。野球やバスケや陸上でない競技で活躍する学生もいるのです。
そのスポーツとは、eスポーツ。テレビゲームを取り扱うこの競技は、認知度だけならば良くも悪くもメジャーと言えるかもしれないが、競技としてはまだまだマイナー。もしかすると傍から見ればいい大人が遊んでいるだけと言われるかもしれない、悪印象のほうが強いかもしれない。
そんなeスポーツですが、時は2021/4/24.25両日に開催されていた一般社団法人日本eスポーツ連合が主催する大学生のみが出場できる大会、『日本学生eスポーツ競技大会』。その格闘ゲーム部門に出場した1人の選手の所属に『名古屋学院大学』と記されていたのを、私は見逃しませんでした。
この大会は、オンラインでの予選を勝ち抜いた8名の選手がオフラインで行われる決勝大会に出場するという形式。その決勝大会の場に立っているということはそれだけで実力の保証であり、努力の結実を思わせます。
この大会には大学生ながらプロとして活躍する選手も出場している、非常にレベルの高い大会でした。本学の選手はそのプロ選手に敗れるなど、残念ながら優勝こそ叶いませんでしたが、あと一歩で優勝か準優勝かというところまで肉薄していました。今後はどのように活動されるのか不明ですが、名前を見る機会があれば、陰ながら応援させていただきます。
......話が長くなりましたが、ここまでで『聞いたこともない連合が主催する大規模なゲームの大会』『大学生プロゲーマーという言葉』に胡散臭さや眉唾な印象を持っている方が大半でしょう。
しかし、いまやプロゲーマーという職業は眉唾ではなくなってきています。本当にやっていけるのか?という値踏みの段階を超えるには至っていない印象ですが、まだまだ制度として整っていない部分のほうが多いでしょう。成長の余地はいくらでもあります。
若い業界故にトラブルも散見されますが、これらも言ってしまえば成長痛。一回り大きくなるために必要な痛みもあることでしょう。
とはいえ、こんなただの一視聴者の言葉ばかりでは誰に訴えかけることもできません。
なので今回は、プロゲーマーの方が書かれた本を紹介させていただきます。
著者の梅原大吾は、日本初の格闘ゲームのプロゲーマー。若くから第一線に立ち続ける、日本のプロゲーマーの第一人者とも言える方です。詳細は省きますが、格闘ゲームの大会による獲得賞金額の多さでギネス記録にも認定されている、と言えば少しでも凄さが伝わるでしょうか。
本著の内容は、「勝ち続けること」とは何か?というテーマに沿って進行していきます。
なぜゲームに打ち込むようになったのか、どのような心境でゲームに打ち込んでいたのか、周囲の環境はどのように変化していったのか、などといった生い立ちに関することも並行して記されております。
ここで示される「勝ち続けること」という理想、その実現可能性に向かう精神的な姿勢はゲームという特殊な環境に収まらず、現実世界における勉強やスポーツ、ともすればビジネスにも活かせるような考え方になっております。
どんな業界であれ、何か一つに本気で打ち込むということに違いはなく、その求道精神というものは様々な分野にも通用する部分があるのかもしれません。
そんな『勝ち続ける意志力 : 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』はしろとりキャンパス曙館3階図書館にて所蔵されています。ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
それでは失礼いたします。
(しろとり図書館スタッフ:勝山道)
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