線は、僕を描く

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不自然なタイトルですね。

「僕は、線を描く」のほうが意味が分かりやすいのに。

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『線は、僕を描く』

                         

                            

両親を交通事故で失い、喪失感から抜けられないでいる大学生の青山霜介。

友人から紹介されたバイト中に水墨画の大家と出会い、なぜか気に入られ内弟子にされてしまった。さらには大家の孫(超絶技巧!)と一年後に大賞をかけ争うことに。

水墨画なんて一度も描いたことがなかった、それどころか食べること、寝ることさえうまくできなくなっていた霜介にそんなことが可能なのか。

水墨画は面を塗らず、"線"のみで描いていく絵画だという。

自分の輪郭が曖昧になってしまった霜介がひたむきに線を描きながら自分を描き出していく。

自身水墨画家である著者は、線が輪郭となり世界を構成する水墨画と、青年が自分の輪郭を見出す過程を見事に重ね合わせて描きだした。

芸術について書かれた本としても素晴らしい。なぜ芸術作品は人の心を打つのか。

昨年(2020年)本屋大賞3位受賞作です。

作者による春蘭を描く動画もあります。興味のある方は探してみてください。

瀬戸のスタッフ:とらねこ探偵ミロ

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