栄枯盛衰
皆様こんにちは、図書館スタッフの勝山道です。
由々しきことです。感染症拡大や緊急事態宣言の影響により閉店を余儀なくされるお店が珍しくない世の中になってしばらくが経ちます。それは飲食店だったり旅館だったりと、やはり人が集まれる類の業態に大きな打撃を与えているようですね。
そして個人的にもう一つ、ゲームセンターの閉店が相次いでいることにショックを受けるのです。
いちゲーム好きの立場としましては、ゲームセンターとは日本における重要な文化的拠点の一つなのです。しかしお家でも快適にゲームを楽しめる世の中が実現された現代において、ゲームセンターの価値は相対的に下がっていました。そこに感染症がダメ押しとなった店舗が少なくなかったようです。おいたわしや......。
というのは前座の話。こういった悲しい知らせを目にする機会が増え、ある本の事を思い出したのでした。
本著は、今でもあるところにはあるゲームセンターのコミュニケーションノートから、ゲームセンターにおける人間関係などを分析しています。
研究論文として執筆された文章を書籍にまとめているため、文体は固いものとなっていますが、その内容には興味深いものがあります。
詳細の説明は省きますが、「その実が良きにしろ悪しきにしろ、若者がゲームセンターに通うのはゲームを遊ぶためだけではない」ということが入り口になる考え方でしょうか。
少し長いかもしれませんが、触りとしてはこんなところでしょう。
たかがゲーム、されどゲーム。そこに真剣で生きている人も、そこに真剣でいなければ生きていられない人も、それぞれ居るのだということです。
それでは失礼いたします。
(しろとり図書館スタッフ 勝山道)
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 栄枯盛衰
このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/8060