【部屋の中で見る青空】初っ端から甚だしい話
皆様いかがお過ごしでしょうか、図書館スタッフの勝山道です。
世の中は新型ウイルス感染拡大の渦中にあり、ここ名古屋学院大学でも授業開始日の遅延や校舎内への立ち入り制限など対策が行われています。
県から外出自粛が呼びかけられていることもあり、どうしても気持ちが沈みがちな方も居られることでしょう。
こんな状況下であるからこそ図書館として行動したいのはやまやまですが、残念ながら図書館も5/9までは臨時閉館となっております。館内に所蔵している図書を紹介しても、それを皆様に直接お届けすることは難しいのです。
そこで考えました。皆様は青空文庫というWebサイトをご存じでしょうか。
当サイトから引用しますと......
青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする活動です。
著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に電子化した上で揃えています。
(https://www.aozora.gr.jp/guide/aozora_bunko_hayawakari.html より)
......というサイトです。
要するに、ずいぶん昔の小説が自由に読めるということです。
ずいぶん昔?なんだ古いやつかあと思ったそこのあなたにこそ勧めたい!
これは私の持論ですが、面白い作品とはいつになっても古さを感じないものです。
もちろん、執筆された時代の違いによる文体や字体の変化などはあります。それが弊害となって読みづらいこともあるでしょう。
しかし、そこにある作品の面白さはそうそう古くなるものではありません。
だからこそ作品とは後世に残っていくのではないでしょうか
ということで、これからこのブログでは週二回、【部屋の中で見る青空】と題して青空文庫に所蔵されている作品を紹介していきます。
暇を持て余している方もそうでない方も、一度騙されたと思って読んでみてください。
きっと面白い作品に出会えるはずです。
さて前置きがずいぶんと長くなってしまいました。本日の作品紹介は手短に行きましょう。
芥川龍之介の『鼻』です。
このなかなか写真映りが良い芥川は若くして自殺した短編小説の名手とのことです。
『羅生門』や『蜘蛛の糸』など著名な作品も多く、名実ともに日本でもっとも有名な小説家の一人なのではないでしょうか。
『鼻』もそんな芥川の短編の一つ。コンプレックスを抱えながら生活する男の話です。
短いゆえにこれ以上の紹介は難しいところですが、そこは短編。読むのに十分もかかりません。ぜひお気軽にどうぞ。
先述の通り、これから週二回はこのような形で青空文庫の所蔵作品を紹介していきます。
よろしければお付き合いください。
それでは失礼します。
※芥川龍之介著『鼻』は、青空文庫のからすぐ読めます。タイトルをクリックして下さい。
(図書館スタッフ 勝山道)
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