愛しい男の...
読書好きの諸兄諸姉のみなさま
ごきげんよう、スタッフのかえるまんじゅうです。
みなさんは、なにかのご褒美に何でも欲しい物をもらえるとしたらどうしますか?
あれこれと欲しいものについて考えるだけでも楽しいですよね。
とある戯曲の主人公が求めたものはなんと......
今回はオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』をご紹介しましょう。
新約聖書の一節をもとにしたストーリーで、最初はフランス語で出版されました。
英訳版はビアズリーによる挿絵が有名です。
美術に興味がある方なら一度は見かけたことがあるかもしれませんね。
《あらすじ》
ユダヤの王女サロメは、義父のエロド王が催した宴を抜け出した先で、
牢に入れられている預言者ヨカナーンに出会い、彼に一目惚れするも拒まれてしまう。
その後、サロメは宴の最中にエロド王にダンスをするよう命じられる。
サロメは最初は拒んだが、「踊りの褒美に欲しいものを何でもやろう」という
エロド王の誓いを聞きいれ、踊る。
そしてサロメはヨカナーンの首を褒美に求め、口付けする。
いかがでしょうか、生首になっていてもいいから愛する人を我が物にしたい
というサロメの激情は。
私は恐ろしい反面、少し羨ましくも感じてしまいます。普通の人生を送っている限り、
これほどまでに強く焦がれる存在には出会えませんからね。
(名古屋のスタッフ かえるまんじゅう)