2018年6月アーカイブ
こんにちは! " くうこう "です! (*^_^*)
「会話」って、人とコミュニケーションをとる上では大切ですよね。
でも、初対面の人とは何を話せばいいのか、
深く考えてしまう方も多いのでは?
ちなみに自分もそちら側の人間です。 笑
さて、今回紹介する本は、
[ 誰とでも雑談できる人になる方法:「話ベタ」と思っているあなたも大丈夫! ] です!
この本を読んで、少しでも会話が上達したらいいな。。。 笑
( 学術情報センター 学生サポーター くうこう )
『君たちはどう生きるか』 吉野原三郎
この物語は1930年代、ちょうど日本があの軍国主義に向かう時代、二・二六事件前後の激動の時代に書かれた倫理を扱った本です。あの時代日本人はどんな暮らしをして、いったい何を考えていたのか。主人公コぺル君(潤一)はどう生きたのか。
この話は、中学生コぺル君と彼の叔父さんによる対話によって進められていきます。コぺル君は世の中の疑問を持つようになるとそれを叔父さんのところに持っていく。それに叔父さんは答える。だけどただ答えるだけじゃない。叔父さんはちゃんとこれはどういうことなのか考えさせる。そして立派な人間とはなにか、人間生きるということはどういうことなのかを一緒に考えます。倫理について想像されるような堅苦しく、説教くさいものではなく、わかりやすい物語として提示しているところが良いですね。
ある日コぺル君はたいへん重要なことに気付く。それは物事を客観的に観ること。叔父さんはそのことに深く感銘を受けて、書き記していきます。コペルニクスが地動説を唱えて世界をひっくり返したことを例にとって
人間というものが、いつでも、自分を中心として、ものを見たり考えたりするという性質をもっているためなんだ。
よくコペルニクス的転回と言いますが、物事の発想を根本的に変えることで新たな道が開かれる、なんてときに使われます。このことから叔父さんはコペルニクスというあだ名をつけます。でもコペルニクスって長いですよね。それでいつのまにかコペルになった。(笑)
なぜこの考え方が大事なのでしょうか。叔父さんは書きます。
コペルニクスのように、自分たちの地球が広い宇宙の天体の一つとして、その中を動いていると考えるか、それとも、自分たちの地球が宇宙の中心にどっかりと座りこんでいると考えるか、この二つの考え方というものは、実は、天文学ばかりの事ではない。世の中とか、人生とかを考えるときにも、やっぱり、ついてまわることなのだ。
子どものうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考え方をしている。
誰でも子どもというのは自分中心に考えています。例えば、学校は自分の家からこっちの方向にある、ともだちの家は自分の家からあっちの方向にある、という具合に。自分の家は地図の中のここにあるとか、あるいは日本のなかのどのへんにあるのかという考えはできません。動物もそうですね。でも成長してくるとだんだんと地動説的な考えになってきます。これが大人になるということなんだけど、叔父さんはこの意味での大人になるということは難しいことなのだと言います。
コペルニクス風の考え方の出来る人は、非常に偉い人といっていい。たいがいの人が、手前勝手な考え方におちいって、ものの真相がわからなくなり、自分に都合のよいことだけを見てゆこうとするものなんだ。
たしかに大人になってもつい自分中心にものごとをとらえてしまいがちです。これは世界をみるときにも考えるべきこと、世界を日本を中心にみていくだけでは不十分で世界的な視点で日本をみるという客観的な思考が必要です。こういうのってやっぱり生きてくうえで重要なことですよね。自分が欲するままに世界をとらえてはいけない。
この部分を読んだとき、なぜ本を読むのかということの根本的な理由がわかってきました。世の中はどうなっているのか、世界はどういう仕組みで動いているのか、こういうことを知らなくちゃならないのです。でないと独りよがりの考えからいつまでも抜け出せない。今の世の中こういう考えが足りないよな、ってことでこの本が最近のベストセラーになっているのかもしれませんね。
叔父さんはコぺル君と話したことに関して、後でノートを付けるようにしています。このようなことを繰り返していくうちにコぺル君は成長していくんですね。ここで重要なのは、コぺル君がどのように成長していくか、という少年の目線でみるだけでなく、叔父さんのしていること、つまりまわりの大人たちは子供たちにどう教えてやるべきなのか、大人の役割は何かなどについての視点で読むことができるところです。だから、子供が読むのはもちろん、大人たちにとっても考えるべきことが書いてあるんですね。
物語の中盤以降、ナポレオンに関する英雄礼賛の話や学校での暴力のともなう子どものケンカが描かれます。このあたりを読むとに、戦争に入るちょっと前という時代的な背景を感じます。あの時代日本人はどんな思想をしていたか、倫理観はどんなだったのかを考えていくと、この本を読む今日的な意味が見えてくると思います。
この書は2017年にでた漫画版に加え、ポプラ社からジュニア向けとしても出ています。
『君たちはどう生きるか』 ポプラ社
図書館SA あっきー
みなさん、こんにちは。
タケヒロです。
6月2日土曜日と、6月13日水曜日の2日間にかけて、本屋さんツアーが開催されました。
本屋さんツアーとは、図書館が春と秋に一回ずつの計、年に2回開催しているイベントで、
実際に、大きな本屋さんに赴き、図書館に置いて欲しいと思う、自分の好きな本を選ぶことができるという企画です。
今回は、栄にある丸善さんにお邪魔しました。
地下1階から地上7階まであり、非常に大きな書店さんです。
普通本屋さんと聞くと、1フロアに様々なコナー、分野の本が置かれている光景を想像しますが、
丸善さんは1フロアに2~3分野ほど置かれており、それが7階まで続くと言う、蔵書数が大変多い書店です。
今回初めて伺ったのですが、あまりの大きさにびっくりしました。
まずは、丸善の方から概要を説明してもらいました。
上は今回参加してくださった方々との集合写真です。
問題です。私はどこにいるでしょうか!?
選定中の様子です。
広くて、気付いたら一人になってたりします。
とても楽しい時間でした。
今回選んだ本は、9月ごろ、図書館に並ぶ予定です。
また秋学期にも開催される予定ですので、
よろしければ、是非参加してみてください。
学生サポーター タケヒロ
新聞、通信社、雑誌、ネット、テレビ..と様々なメディアがある日本。実は日本人は無類の雑誌好き。とくに、文藝春秋のような小説、エッセイから政治、座談、ノンフィクション、書評まであらゆる情報がはいっている総合雑誌は日本特有だそうです。
しかしその多くのメディアが日本的な、あまりに日本的なもの。日本のメディアは、日本人の日本人による日本人のためのものといわれます。海外ニュースが減ってきているんですね。というのも近年日本人の海外への関心が薄れてきて、それが視聴率や閲覧数にあらわれ、報道が少なくなるという悪循環があります。
そのなかで、日本語で読める海外ニュースを発行している貴重な週刊誌が、Newsweek日本版。3F雑誌コーナーにこのように配架されています。この週刊誌は本家からするとだいぶ日本的になっていますがそれでも便利です。英字新聞というのもあるけれど、普段英語に慣れていない人にとって、いきなり勉強のためにいきこんで読もうとしてもすぐに挫折してしまいがち。世界の中心都市ニューヨークから発行しているこの週刊誌は、世界のあちこちで今起きていることを見通すのに優れています。日本語というのがとっつきやすい。
この雑誌の良い点はそれほど分厚くないという点にあると思います。一週間に読み通すにはちょうど良い感じがします。まずはじめに諷刺画が載っていてこれが面白い。欧米人の皮肉まじりの絵やコトバはいいですね、癖になります。そのあと半分近くはやはり政治関連で、まあだいたい外交に関わるものでしょう。言うまでもなく今はトランプ、プーチン、金正恩あたりはよく目にしますよね。ほかにもヨーロッパ、中東情勢から辺境の地まで文字通り、世界をだいたい俯瞰できます。
見出しには毎回特集が乗り、目を惹かせるようなプリントが。週刊東洋経済や週刊ダイヤモンドみたいに特集に力を入れていて、世の関心をうまくついてくるようです。世界各地にいるジャーナリストがそれぞれに書いている記事や自然科学に関するものもみられます。終わりに近づくとカルチャー色がでてきて、特に映画評があったりするのでこれはありがたい。
最近の特集では「テロ時代の海外旅行」について、多くのページにわたって載っていました。安全思考から日本人の旅行者が減っているのらしいですが、どうもその意識が強すぎるのではないかという論調です。読んでいくと、たしかに旅行は危険な時代になったけど、そもそも旅行に危険は多かれ少なかれ付き物だと思わされます。中国の新疆ウイグル自治区ではむしろテロを警戒するあまり、警察が多く、身体・荷物検査がしつこいほどあるみたいです。世界各地でテロが起き続けているせいで、かえって世界的に安全対策というものが浸透してきているのではないかと思います。
海外に行きたいのはやまやまだけど、安全面を考えて行き詰っているひとがいるでしょうが、少し考え直すべきかもしれません。安全な場所へ行けば大丈夫と安易に平和的に考えるのではなく、常に危機感を持つ事が旅行には最も必要です。ちなみに外務省のホームページには各国の安全面を含めたいろんな情報が載っているのでチェックしておくと便利です。いくら気をつけても気をつけすぎるということはありません。
とにかく日本人の精神が内向きにある今、すこしでも外へ向けることが求められていると思います。
図書館SA あっきー
本を一度読みだすともっといろんな本を読みたくなります。興味にかられて沢山読んでいるうちに、自分の知的能力にあわせて書籍の難易度も少しづつ上がってきます。そうすると困ったことに出くわします。漢字がなかなか読めません。
漢字が苦手だとそれだけで読むのに一苦労。次から次に出てくる漢字に手こずっていては内容についていけなくなりますね。そこで辞典が必要になってくる。しかしここでは国語辞典ではなく漢和辞典をすすめたいと思います。国語辞典で、ある程度の漢字はカバーできるわけですが、それでも数は限られているので漢字の多い文章には漢和辞典が必要になります。
漢字を読むために重要なのは熟語を調べることではなく、親字(単字)を知ること。そして漢和辞典は五十音引きであるほうが使い勝手が良いんです。『知的トレーニングの技術』という本のなかで知ったことなのでちょっと引用してみましょう。これとても面白い本です。これほど知的好奇心を刺激してくれる実用本はなかなかありません。
親字の配列が、部首別ではなく、字音による五〇音順配列である点で、これはたいへん便利だ。というのも、漢字の八〇%は「形声文字」で、音符を見つければ字音はほとんど予想がつくからだ。たとえば「貔」なんていう字にでくわしても、音符「比」から「ヒ」と読むんだなと見当がつくし、意符「豸」に注目すれば、猛獣の一種だろうという予測はつく。この漢和なら国語辞典と同様、ハ行の「ヒ」の項目をめくっていれば「比」の並びにでてくる。部首引きとくらべ音引きは、ワンタッチ分は確実に早い。(「知的トレーニングの技術」花村太郎)
なるほど、漢和辞典をうまく使いこなす技法ですね、五十音引きのこのようなメリットがあるとは知りませんでした。ところで、形声文字というのは気になりますね。どういうことでしょうか。Wikipediaを見てみましょう。
事物の類型を表す記号(意符)と発音を表す記号(音符)を組み合わせて新しい字を作る。形声によって作られた漢字を形声文字という。
例えば「江」(コウ)、「河」(カ)は、左側の「氵」(さんずい)が意符で、水を表し、右側の「工」や「可」が音符で、各字の音を表す。字典で部首とされているものが、意符となることが多い。
音符は音を表すものであり、例えば「銅」は「ドウ」という音の金属という意味であり、音符である「同」には意味は無い。
しかしながらまったくの表音文字とは異なり、ある程度は意味に関連がある場合もある。例えば「晴」は「青」を音符とし、「日」を意符とするが、「青」は晴れた空の青さを意味する。「清」は「氵」を意符とするが、「青」は清い海の青さを意味する。
漢字の仕組みというのはとてもよく出来ているなと感心いたしますが、このような仕組みを知っているだけでも、厖大な数ある漢字に少しは対処しやすくなりますね。「漢字」のような表意文字をつかっている民族は世界の中でもたいへん少数派です。漢字というのは字それ自体に力を持っていて、呪術性があるんですよね。そこがアルファベットなどの表音文字と違うところで、欧米人と、日本人中国人では同じ文字を読む行為でも脳の処理の仕方なんかが違ってくる。しかも日本の場合、表意文字と表音文字のハイブリッド言語だから、非常に特殊な言語であるわけです。ですからわれわれ日本人はその特殊性を理解しつつ、漢字を深く学び、つかっていかなくてはなりません。漢字はおもしろいですね、そしてときに怖いものでもあるんです。
三省堂から五十音引きのものが出ていますので、図書館で書物と格闘するときなどに便利です。それと辞典というのはただわからないときに引くのだけではなく、純粋な読み物でもあります。辞典を広げるたびに必ず発見がある。われわれがいかに無知であるかを最も知らしめてくれるのが辞典であります。
図書館SA あっきー
キラキラ光る~
お空の星よ~☆
はい! こんにちは! " くうこう "です!
いきなりの童謡「きらきら星」に動揺した方もいるのでは。。。? 笑
今のは笑うところなのですが、
タイトルはこんな感じに受け取っていただきたいです。
さて今回紹介する本は、
「世界で一番美しい 元素図鑑」です!
一度は化学の授業で登場したかと思いますが、
元素についての一冊となっています。
元素記号、覚えるのが苦だった方もいるのでは。。。?
しかし! この一冊では実物の写真が多く、
しかもそれぞれの元素はキラキラしています!
人は光り物には弱いから、スラスラ読めるかも。。。。笑
残念ながら、貸し出しは不可能なので、
ぜひ館内で楽しんでください!
( 学術情報センター学生サポーター くうこう )