虐殺器官

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どうも、中学高校時代はテスト期間になったら即遊びに出かけていた伊藤です。
大学時代もそうですけど。

さて今回はこのおっかないタイトルな1冊をご紹介したいと思います。


あらすじ:9・11以降の、"テロとの戦い"は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう......
彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす"虐殺の器官"とは? 
ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。(Amazon商品ページより引用)

ということで『虐殺器官』です。
やはり『虐殺』と題名にあるので大概人に薦めるとドン引きされます。気をつけてネ。

こちらの虐殺器官、近未来を舞台としたSF物ですが空飛ぶ車やレーザーガンといった物は一切登場せず、あくまで現代の科学技術の延長線上にあるようなものが多く登場しております。例えば敵にパラシュートの代わりに使用されるステルス機能を搭載した人工筋肉で包まれた侵入鞘。コンタクトレンズ型コンピューターや周囲の環境や色に合わせて変化する光学迷彩等など......

MGS4の世界観や科学技術に似ているといえば人によっては分かりやすいのではないでしょうか。ちなみに作者である伊藤計劃(故)氏はMGS4のノベライズも担当されています。

しかしこの虐殺器官、これらの機械や技術は重要ではありますがあくまでエッセンス。本作の見所は主人公クラヴィスの苦悩や葛藤、テロの陰に潜む謎の男ジョンの目的と手腕ではないでしょうか。
好みは人によって大きく分かれる作品であるかと思われますが、是非オススメしたい作品です。
学術情報センターでは取り扱っていませんが、アニメやマンガでも展開されていますので、もし小説が苦手な方はそちらの方をお楽しみください。

以上、テスト期間中に遊びまわっている姿を担任に発見された伊藤でした。

(学生サポーター 伊藤)


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