かつての過ち~アウシュヴィッツ・ビルケナウ~

| | トラックバック(0)
皆さんは日本では戦争もない、食べるものにも困らない、自由に時間を使える。そんな毎日が当たり前だとは思っていませんか。
自分もそんなの当たり前だと思っていた立場なので、偉そうなことは言えませんが・・・
かつてはそれが当たり前ではなく、毎日のように人が死んで、お腹いっぱい食べ物を食べられるような日なんてほとんどありませんでした。
それは日本が第二次世界大戦に参加したからであり、その結果多くの人が死んでしまうという悲劇につながってしまいました。

しかし日本だけが戦争によって苦しんだわけではありません。
ヨーロッパでも多くの被害があり、一般の市民までもが犠牲になってしまいました。
そんな悲しい現実について書かれている本が

4309224954_01__SCMZZZZZZZ_.jpg








この本には第二次世界大戦中にポーランドに住んでいるユダヤ人(女性や子ども関係なしに)を収容し、殺すために建てられたアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所や実際にそこで働いていた人の話が書かれています。
子どもや女性にも容赦なく罰を与え、殺して、殺した後にその人が身につけている金品や髪の毛、入れ歯などありとあらゆるものをむしり取ることや、収容所の歴史や仕組み、ユダヤ人の殺し方、そして働いていた人の当時の感情などアウシュヴィッツに関することが全て正直に書かれています。
私はスタディツアーという留学プログラム(中東欧スタディツアー。今年もあるそうです。)の1つにアウシュビッツ・ビルケナウを見学する機会があったので実際に行ってきましたが、この本に書かれていることが本当に行われていたんだ、ということを実感できました。

FB_IMG_1508369325005.jpg








ここはアウシュビッツ・ビルケナウ収容所の入口ですが、この日は雨の日の平日にも関わらず大勢の人たちがいました。
その中には子どもの集団もいて校外に来ていたそうです。
ポーランドでは小学生や中学生のうちにこういう戦争の歴史を学ぶらしく、日本との戦争の捉え方の違いに驚きました。
こちらは殺された人たちが使っていた食器の写真です。

FB_IMG_1508369317300.jpg












『私はガス室の「特殊任務」をしていた』にも詳しく書かれていますが、殺した人たちのものを全て奪い取り、売っていたのです。
これらのことが本には書かれていて読んでいて心苦しいものがありましたが、過去の歴史や過ち、戦争のことを学んでおくことは大切だとは思いませんか。
それに皆さんは既に広島や長崎のことは学んでいると思うので、この2つを比べて見るとより深く戦争のことについて分かることができると思いますよ。

最初はもう少し軽いものから読みたいという方には、こちらの本『アウシュヴィッツの図書係』もおすすめです。
決して軽くはありませんが、前の本よりは内容もはっきり書かれておらず、物語になっているので読みやすいのではないでしょうか。

4087734870_01__SCMZZZZZZZ_.jpg








以上、おすすめ本と歴史の紹介でした。


(学術情報センターサポーター マロン)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: かつての過ち~アウシュヴィッツ・ビルケナウ~

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/6495

栞輪漫画へ
  • YouTube折り方動画へ

  • ※画像をクリックすると漫画の原稿が表示されます。

    蔵書検索

    アーカイブ