他人の不幸は
蜜の味
この言葉を考えた人は天才だと思いますが、13巻にわたって3人のいたいけな子どもたちが不幸な目に遭い続けるという本を読んでも同じことができるのでしょうか。私には自信がありません。
今日ご紹介するのは、『世にも不幸なできごと』シリーズです。1巻はこちら
このお話、とにかく不幸が満載
まず、3人の兄弟たちの両親が亡くなります。
法的後見人になる人たちはみんな変な人ばかり。悪気はないのですが、兄弟たちをとんでもなく不幸に導いていきます。そしてだいたい殺されてしまいます。
登場人物の悪気がない感じがとんでもなくシュールで、是非読んでいただきたいシリーズです。
個人的には、誰かと相性が悪い原因がこのシリーズに書かれているようでなかなか読み応えがあります。
例えば、全シリーズに渡って出てくるミスター・ポーですが、決して悪い人ではないんです。むしろ次々に殺される法的後見人の代わりに新しい後見人を見つけてくれて、ピンチの時には必ずやってきてくれるとても良い人です。
ただ忘れっぽくて、アレルギーがある兄弟にアレルゲンそのものを食べてねとプレゼントしたり、子供たちがこの人は自分達の財産を狙う人だと言っても「人は見かけで判断しちゃダメ」だと突っぱねたり、とにかく行き違いが多いのです。読者はそのたびにやきもきさせられます。
法的後見人にしても同じことで、いきなりやってきた孤児たちにほとんどの人は出来る限りの事をしようとしますが全て失敗しています。
こういう人いるかも。と思う人が誰か一人入るはず。
私ってついてない。そんなことを思ったら是非読んでみてくださいね。不思議と勇気がもらえるかも。
(学生サポーター たまちゃん)
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 他人の不幸は
このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/5643