恋文の技術
早く秋が来ないかな。
キンモクセイの香りでいっぱいになる秋が待ち遠しいこの頃です。
干してあるふかふかのお布団にかぶさって、
キンモクセイの匂いをかぎながら日向ぼっこするのは最高の極みです。
大きくなったいまもやめられないことの一つになってしまっています。
さてさて。今日は青春な一冊を。
「恋文の技術」です。
一筆啓上。文通万歳!な一冊。
これだけじゃ訳がわからないですね。笑
このお話の主人公は、
人生の荒波に漕ぎ出す勇気も持てず、
波打ち際で右往左往する大学院生の守田一郎。
守田は教授の差し金で、
京都の大学から能登半島の海辺にある実験所に飛ばされてしまいます。
守田は「文通武者修行」と称して、
京都にいる仲間や先輩、妹たちに次から次へと手紙を書きまくります。
手紙の中で、恋の相談に乗り、喧嘩をし、説教を垂れる日々。
しかし、守田はいちばん手紙を書きたい相手には、なかなか書けずにいるのでした。
いまはスマホ・携帯がある時代。
「文通」っていうところが好きです。
手紙なんて何年書いていないのでしょう。
最近思うのは、
人に思いを伝えるには手紙がいちばん気持ちが伝わるのかな。ってことです。
ザ・大学生。ザ・モラトリアム。というところもステキ。
主人公の守田もその仲間たちにも、とっても好感が持てるお話です。
森見登美彦さんのもつお話の雰囲気が大好きなのですが。
国語力の低いわたしには、森見小説は少しハイレベルなのです。笑
「恋文の技術」は、手紙形式なので
すっと読みやすいものになっていると思います。
森見小説の入門として読んでいただきたい一冊だとおもいます。
(名古屋のサポーター ぺちゃ)
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 恋文の技術
このブログ記事に対するトラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/5060